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WQHD解像度で1000Rの湾曲率なのに安価

27インチ湾曲ゲーミングディスプレー、MSI「G272CQP」がまたしてもコスパ良すぎ

2023年02月10日 11時00分更新

文● 飯島範久 編集●ASCII
提供: エムエスアイコンピュータージャパン

 前回、エムエスアイコンピュータージャパン(MSI)の31.5インチ湾曲ゲーミングディスプレー「G322CQP」を紹介したが、今回紹介したいのは27インチモデルで同等スペックの「G272CQP」だ。

 没入感でいうと、やはり大画面のほうが高いが、設置場所によってはちょっと大きすぎで難しかったり、没入感より見やすさ重視で、小さめのサイズを求めていたりする人には、この27インチで湾曲ディスプレーというサイズ感はピッタリなのではないだろうか。

 そんなG272CQPをさっそくレビューしていこう。

27インチでWQHDという高精細感

MSI「G272CQP」の外観

 G272CQPは27インチVAパネルを採用し、解像度はWQHD(2560×1440ドット)、湾曲率は1000Rだ。Windowsの表示スケール100%だと、ちょっと文字が小さく感じるかもしれない。サイズは607(W)× 267(D) × 426(H)mmで、60cm幅のデスクいっぱいという感じ。31.5インチだと701mmあるので、より小さなスペースに設置可能だ。

 湾曲率1000Rは、顔面を覆うような感じになるので没入感が高くなる。ただ27インチだとかなり画面に顔を近づけないと覆われた感じがしないので、そこは大画面に劣る。ただ眼球の曲面とほぼ同じと言われており、目を左右に動かしても焦点距離が変わらないため、都度焦点を合わせるということが少なくなり、目の疲れも軽減されるメリットもある。さらに画面が小さいほうが全体を俯瞰的に把握しやすい面もあるので、対戦ゲームで勝ちに行く場合は多少有利になるかもしれない。

 最大リフレッシュレートは170Hz(オーバークロック設定時)で、応答速度が1ms (MPRT)。ただし、HDMI接続時は最大144Hzとなる。輝度は300nitでHDRに対応し、コントラスト比は3000:1なので、G322CQPより性能は高くなっている。

 最大表示色は約10億7300万色で、sRGBカバー率は98.1%、DCI-P3カバー率は90.4%と高く、ゲーミング以外でもちょっとしたクリエイティブな作業にも使えそうだ。

背面はLEDイルミネーションはないものの、ゲーミングディスプレーらしいデザイン

 背面は、LEDイルミネーションはなく、MSIのロゴが刻まれたゲーミングディスプレーらしいデザイン。OSD操作はスティックタイプのナビキーを採用し、非常に設定しやすくなっている。

OSDの操作はスティックタイプのナビキーを採用。その下には電源ボタンも備わっている

 調整機構は高さとチルトの調整のみ。スイベルはないので、よりきめ細かく調整したいのであれば、付属のスペーサーネジによりVEAS100に対応しているので、ディスプレーアームを活用するというのもありだ。

高さ調整は130mmとG322CQPに比べて30mm大きい

チルトは-5~20°と標準的な仕様だ

 コストを抑えているものの、ゲーミング機能はしっかり搭載されている。同期機能としてFreesync Premiumに対応。FPSなどのアクションゲームで不利になるブレや残像を抑制するアンチモーションブラー(黒挿入機能)や、暗いシーンでも視認性を上げるナイトビジョン機能も搭載する。また、アンチフリッカーやブルーライトカット機能も搭載しており、長時間の使用時に目の疲れを軽減してくれる。このあたりの機能は、G322CQPと同等だ。

ゲームの種類に合わせて最適な設定を用意

ナイトビジョンモードは、暗い部分だけ明るくしてくれるAI制御も搭載

目の疲れを軽減するブルーライトカットの設定も用意されている

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