週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

ニューヨーク近代美術館のストアでスマホグッズ探し

2023年01月30日 12時00分更新

ニューヨークMoMAデザインストア

 ニューヨークの観光地の1つであるMoMA(ニューヨーク近代美術館)。一度は訪問しようと考えているものの、じっくり見るとなると半日以上はかかりそうなので、なかなか時間が取れません。2023年1月にニューヨークに行った時も、前を通りつつ「また今度」と訪問はしませんでした。しかし、MoMAのすぐ向かいにはMoMAのデザインストアがあるんです。もしかしたらお土産も見つかるかもしれませんし、せっかくなので立ち寄ってみました。

 実は海外の展示会に行くと「ウチの製品はMoMAで売っているよ」なんて紹介を受けることも良くあります。お店に入ってすぐに見つけたこちらの小さな完全ワイヤレスイヤホン(TWS)も、2022年9月にベルリンで開催されたIFA2022のブースで見かけて「これ欲しい!」と思った製品でした。TWSなのですが、収納ケースがスピーカーになっているのです。外出先や電車の中ではTWSを使って音楽を聴き、自宅やホテルではワイヤレススピーカーとして使えるのです。丸いデザインも持ちやすく、実用性も高いというなかなか優れた製品だと思います。

LEXONのスピーカー内蔵ワイヤレスイヤフォン

IFA2022で取材したときに見せてもらった実機

 このLEXONというメーカーはスピーカーを得意としており、ほかにも原色系がカラフルな様々なスピーカーを出しています。イケアのインテリア小物にもありそうなカラーリングはヨーロッパ発のデザインで、世界各国の様々なデザイン賞も受賞しています。

LEXONは他にも様々なスピーカーを展開中

 ハートの取っ手のようなものが付いた小箱は、デジタルコミュニケーションにアナログのテイストを加えた「Lovebox」。iOSとAndroid向けのメッセージアプリがあり、アプリとLoveboxをペアリングしておきます。アプリを使ってテキストや写真、動画を送ると、受け取った側はLoveboxのハートの取っ手が回転してメッセージが届いたことを教えてくれます。

 そして木箱の上蓋を開けて中のディスプレイに表示されたメッセージを読むのです。取っ手の形はハート以外にも様々なものがあり、付け替えることも可能。郵便ポストで手紙を受け取るように、「フタを開けることでメッセージが読める」というワクワク感を与えてくれるデバイスです。

アナログ風味のメッセージデバイス、Lovebox

 このLoveboxも、2021年か2020年のどこかの展示会のスタートアップゾーンで見た製品でした。最近の展示会は各国の政府機関が主導してスタートアップを引き連れてくる「国ブース」が増えていますが、Loveboxはフランス政府の「フレンチテック」ブースに出展していました。今やMoMAストアでも扱われ、しかも著名デザイナーとのコラボ製品も出すなど成功した製品と言えるでしょう。

キース・へリングバージョンのLovebox

 スマートフォンで直接使えるアクセサリーを探したところ「Skittle Portable Light with Wireless Charger」という製品を見つけました。小型のデスクライトですが、ライトの色は8色に変えることが可能。バッテリーを内蔵しており、ベースの台から外しても14時間使うことができます。そしてベースの大部分はワイヤレス充電台になっているのでスマートフォンの充電にも使えるのです。ポータブルライト+ワイヤレス充電台という便利グッズであり、そしてかわいらしいデザインも特徴なのです。

Skittle Portable Light with Wireless Charger

 ほかにも懐古デザインのラジオや、スピーカーなどもいくつかありました。Bluetooth内蔵でワイヤレススピーカーにもなるため、インテリアとして部屋に置いて実際に使うこともできるわけです。

懐かしいデザインのTivol Audio Model One。日本でも販売されている

 大手メーカーの製品もいくつか販売されており、サムスンのどこでも使えるポータブルプロジェクター「The Freestyle」がデモされていました。360度回転するスタンドがあるため机の上や棚の上などどこにでも設置でき、また電球ソケットアダプターに付けてて天井から机の上に動画を投影したり、スマートフォンをつないでアプリ画面を映す、なんてこともできます。

サムスンのThe Freestyle

 プリント基板状のLEDライトが光るオブジェはニューヨーク地下鉄の運行情報を受信して、実際に走行している各列車の位置を路線図を模したLEDライトで知らせてくれるというもの。ニューヨークに住んでいなくてもこれを部屋に置いておけば、地下鉄各路線が24時間動いている様をリアルタイムに見ることができるのです。日本でもJRなどが運行状況を公開していますから、こんな製品が出てきたら面白いですね。

ニューヨーク地下鉄の列車運転状況がLEDライトでわかる

山根博士のオフィシャルサイト

「スマホ好き」を名乗るなら絶対に読むべき
山根博士の新連載がASCII倶楽部で好評連載中!

 長年、自らの足で携帯業界を取材しつづけている山根博士が、栄枯盛衰を解説。アスキーの連載「山根博士の海外モバイル通信」が世界のモバイルの「いま」と「未来」に関するものならば、ASCII倶楽部の「スマホメーカー栄枯盛衰~山根博士の携帯大辞典」は、モバイルの「過去」を知るための新連載!

 「アップルも最初は試行錯誤していた」「ノキアはなぜ、モバイルの王者の座を降りたのか」──熟練のガジェットマニアならなつかしく、若いモバイラーなら逆に新鮮。「スマホ」を語る上で絶対に必要な業界の歴史を山根博士と振り返りましょう!

→ASCII倶楽部「スマホメーカー栄枯盛衰~山根博士の携帯大辞典」を読む

ASCII倶楽部は、ASCIIが提供する会員サービスです。有料会員に登録すると、 会員限定の連載記事、特集企画が読めるようになるほか、過去の映像企画のアーカイブ閲覧、編集部員の生の声を掲載する会員限定メルマガの受信もできるようになります。さらに、電子雑誌「週刊アスキー」がバックナンバーを含めてブラウザー上で読み放題になるサービスも展開中です。

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

この連載の記事