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ラスベガスの地下トンネルをテスラ車で快適に移動! 「Vegas LOOP」が便利すぎる!

2023年01月29日 15時00分更新

自動運転ではなくドライバーの運転

 ところで、このテスラ車の運行について、狭いトンネル内をあまりにスムーズに走行していくので、もしやADASを使って走行しているのかと思ったが、実は普通のマニュアル運転だった。

トンネルは思ったよりも狭かった。クルマ1台がやっと通れる幅しかないが、そこをドライバーはスムーズに走行していった

トンネル内は道路の端から照明で照らされていて、その都度、色が変化していった

 ドライバーにその辺りを聞いてみると、一言で「慣れれば早く走れるよ」とのこと。最高速度も35マイル(約56km/h)までと制限されているとも教えてくれた。対向車は一部区間を除いてほぼいない状態なので、自動運転化しても不安はないと思うが、混雑時の制御などを踏まえると現状はこの方がスムーズに処理できるということだろう。

 また、今回はLVCCをつなぐルートだけを体験したが、聞くところでは西館の先にある「Resort World Station」まで、有料で乗ることはできるようだ。さらに将来的にトンネルは、ラスベガスのダウンタウンからストリップ通りを経由して空港まで延伸される計画になっているとも伝えられている。

LVCC West Stationにはトンネル内部に使われたリング状のコンクリート壁がモニュメントとして置かれていた

現在、運航しているVegas LOOPの経路図。LVCC間は無料で乗れるが、それ以外のルートは有料となる

 明らかになっている計画書によれば、ダウンタウンのフリーモントストリートから空港までわずか8分で結ばれるという。その際は16人乗りのシャトルが投入されるそうで、もしかしたらこの時にこそ完全自動運転が実現されるのかもしれない

 いずれにしろ、Vegas LOOPを活用することで、CESでの移動は格段に楽になった。西館と中央館から発着している、各ホテルへのバスを併用すれば驚くほどスムーズに移動できるようにもなったからだ。この実現により、個人的にも身体的に厳しかったCESの会場巡りが今まで以上に楽しく過ごせたのは間違いない。

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