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机の上にスマホを投影!? 中国の子供向けプロジェクタースタンドが楽しい

2023年01月23日 12時00分更新

子供向けIT製品がさらに進化

子供の学習に力を入れる中国から
大人もほしくなるITガジェットが登場

 子供の学習を支援するIT製品が中国では次々に登場していますが、深セン科技の「小光同学」という製品はなんだかすごいんです。まずは写真を見ればそのすごさがわかるでしょう。基本的には机の上に置くスタンドなのですが、机の上にコンテンツを投影できるプロジェクターになっているのです。しかも投影だけではなく、専用のスタイラスを使って机の上に表示されたコンテンツのタッチ操作も可能です。

机の上に置くプロジェクター

 IT製品を使ったスマートな学習はタブレットを使うことが一般的ですが、タブレットの長時間の利用は目の疲労を起こしますし、一般的なタブレットの場合、ゲームをしたり動画を見たりとついつい勉強以外のこともしてしまいがちです。しかし、小光同学は机の上に30型のサイズでコンテンツを表示でき、しかも机の上でしか使えません。今のところ専用学習コンテンツしか使えないようなので、勉強以外の用途には利用できないようです。

提供されている学習コンテンツ

 システムの詳細は不明ですが、おそらくAndroidベースでしょう。親のスマートフォンから子供がどんな学習コンテンツを利用しているかを確認できるなど、連携機能も搭載しているためスマートフォンベースの製品であることは間違いなさそうです。ということは、単純にスマートフォンを内蔵し机の上に画面を投影するプロジェクターとして販売してもよさそうです。

子供向けだけの製品だなんてもったいない

 実際に使っている姿を見ると、手の位置によっては投影されるコンテンツに影がかぶってしまうようです。また専用シートを敷いているとはいえ、プロジェクターなので小さく細かい文字は読みにくいかもしれません。とはいえ、バックライトを使っていませんから目にやさしいのは確か。動画を長時間見るときも、スマートフォンやタブレットより投影画面を見たほうが目が疲れませんから、やはり大人向けの製品としても出してほしいですね。

本来は学習機器だが、大人も使ってみたい

 なお、学習コンテンツを表示してスタイラスで文字を書き込み、それを親側のスマートフォンで確認するといった機能もあります。タブレットの画面に書き込むように、机の上に文字などを書く操作は実際のノートを使っているような感覚でしょう。紙のノートの電子化という点で、このプロジェクタースタイルは実は使いやすいのかもしれません。

ペンを使って書き込みもできる

 小光同学の価格は4299元(約8万2000円)。結構高いのですが「これならスマートフォンのほうがいい」と考えるのは本末転倒です。子供の学力を高めるためにはエンタメ用途にも使えてしまう汎用機器はNGですし、ブルーライトから目を守り、また椅子に座って正しい姿勢で勉強する癖をつけるためには、これくらいの価格になるのは当然なのでしょう。中国で製品が発売になってからまだ半年程度ですが、実際に効果的な製品であることがわかれば海外展開もあるかもしれません。

 そして繰り返しますが同じ技術を使った大人向けの「スマートプロジェクター」もぜひ発売してほしいもの。ちなみに机の上にも投影できる小型プロジェクターとして、サムスンが「The Freestyle」を海外で販売中。電球ソケットに付けられるアダプターを取り付けてスタンドにセットすれば、テーブルや床の上に出力ができますから、この手の製品の需要はあると思うのです。

サムスンのThe Freestyle。自由な位置で使えるプロジェクターだ

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