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ASUS製マザーボードのコンセプトを知って賢く選ぼう

Ryzen 7000のマザーボードを選ぶポイントを解説!B650のオススメ3選

今回の3製品のポイントを紹介

 前述したマザーボードのポイントを押さえたうえで、ASUSのオススメのマザーボードを見ていこう。今回は、9月に発売したAMDの最新CPU「Ryzen 7000」シリーズ向けのモデルから、クラス別にオススメの3製品を見ていきたい。

●ROG STRIX B650E-F GAMING WIFI

ROGの「ROG STRIX B650E-F GAMING WIFI」。実売価格5万3000円前後

 最初は、ハイエンド向けのROGから、「ROG STRIX B650E-F GAMING WIFI」を紹介しよう。ゲーマーの趣向に合わせた、やや攻撃的な雰囲気をまとったデザインが特徴的だ。VRMヒートシンクもチップセットヒートシンクも大きく、すべてのM.2スロットにヒートシンクが備わっている。VRMは12+2フェーズで80A対応のMOSFETを採用している。

 ハイエンドビデオカードの組み合わせを想定した設計としては、まずメモリースロットの下にある「PCIE SLOT Q-RELEASE」ボタン。これを押すと、x16スロットの固定ラッチをリリースできる。実際にPCを組んだ後は、大型CPUクーラーとビデオカードに挟まれる部分のラッチは手が届きづらく、リリースするのはかなり大変なので、このPCIE SLOT Q-RELEASEは重宝する。

 そして、厚みのあるビデオカードを搭載した場合でも、それに覆われて利用不可となるスロットを最小に抑えるレイアウトも見ものだ。パフォーマンスと拡張性を求めるハードコアゲーマー向けなら最適のモデルだ。

ビデオカードを交換する時には、大型ビデオカードに埋もれない位置からリリースできるPCIE SLOT Q-RELEASEボタンが便利

●TUF GAMING B650-PLUS WIFI

TUF Gamingの「TUF GAMING B650-PLUS WIFI」。実売価格4万2500円前後

 続いては、ミドルゲーマー向けのTUF Gamingから、「TUF GAMING B650-PLUS WIFI」。無骨なデザインは、ハデさは若干和らぎつつ、ゲーマー好みの凝ったデザインを採用している。VRMは12+2フェーズに60A対応MOSFET。ROG STRIXと比べると控えめだが、高耐久チョークや高耐久コンデンサーなど、タフの名に恥じない耐久面を重視した部品選択だ。

 拡張スロットのレイアウトを見ると、特に2本目のx16スロット(Gen4 x4)がやや上寄りにあるため、ここを塞がない程度の厚みのビデオカードとの組み合わせがちょうどよい。そして2番目、3番目のM.2スロットがさらに下に配置されているので、この部分のM.2 SSDは、ビデオカードを装着したままでも換装可能だ。コスパと耐久性を求める、メインストリームゲーマー向け製品と言えるだろう。

マザーボードの価格は抑えつつ、寿命に関わる部品は高耐久

●PRIME B650-PLUS-CSM

PRIMEの「PRIME B650-PLUS-CSM」。実売価格3万9800円前後

 最後に紹介する「PRIME B650-PLUS-CSM」は、より安価にPCを組みつつも、十分な信頼性がある製品を選びたいというユーザーにオススメだ。ヒートシンクのサイズは小さめで、決定的なのはCPU電源端子が8ピン1基のところ。もちろん最上位のRyzen 9 7950Xもサポートしているが、マージンはほか2製品と比べて小さいので、ケースファンを十分に効かせるよう心がけたい。

 また、バックパネルが一体型ではなく従来どおりの別パーツで、ケース側に装着する手間がある。ここはコストとのバランスだ。もしゲーミング向けで、クリアサイドパネル採用ケースなどで内部の見栄えをよくしたい場合、2番目のM.2スロットにシルバー色をした市販のM.2ヒートシンクを用いるとよいだろう。

 なお、中小企業ユーザーならCSMモデルで統一して「ASUS Control Center Express」を用いた一括管理を行なえるところも魅力かもしれない。

バックパネルが別パーツの昔ながらのスタイル

コンセプトやスペックを知れば
製品選びがもっと楽しいものになる

 今回はROG、TUF Gaming、PRIMEの3つのシリーズ、そしてAMD B650世代の3つの製品を紹介してきた。ターゲットのニーズを満たすためのスペック、VRMや冷却、拡張性なども合わせて知っておけば、実は自分の求めていたスペックはコレだ、だからこのシリーズの製品が必要なんだと気づくこともある。選んでよかったと思えるマザーボードを探す参考になれば幸いだ。

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