ビジネスで移動する際、タクシーを利用することは多いだろう。荷物を持っていたり、次のアポに向けて効率的に動きたいときにはとてもありがたい交通機関だ。しかし、会社員の場合は、経費精算の手間が発生する。まずは立替えなければいけないし、申請期限内に所定の手続きで精算しなければならない。忙しいビジネスパーソンほど、面倒に感じる作業だし、忘れがち。そこでお勧めなのがタクシーアプリ「GO(ゴー)」の企業向けサービス「GO BUSINESS」だ。今回はGO BUSINESSの使用レポートとGOの活用テクニックを紹介しよう。
社員の立替をなくしたうえ管理や経理処理もラクになるGO BUSINESS
GOはMobility Technologies(以下、MoT)が2020年9月からスタートしたタクシーアプリだ。竹野内豊さんをキャラクターに起用した「どうする?GOする!」といったCMを目にした人も多いのではないだろうか。
GOはそれまでは競合だった「JapanTaxi」アプリと「MOV」アプリが統合されて誕生。コロナ禍でタクシー需要が低下したためだが、そこから2年で配車数は4倍以上に成長し、アプリのダウンロード数も1000万回を突破したという。
JapanTaxiアプリだった頃と比べて、乗車率は6割から9割にアップ。待ち時間は6.5分から3.4分に、支払い時間も40秒から15秒に短縮されたという。1稼働当たりの売上もこの1年で1.8倍に増えており、営業面でも順調とのことだ。2022年10月には香川県、11月には高知県でサービスの提供が始まり、これで全国38の都道府県で利用できるようになっている。
さて、こうしたGOを企業でも使いやすくすべく、MoTはGOの法人向けサービス「GO BUSINESS」を2021年10月をリリースしている。こちらは社員のタクシー利用を管理したり、支払いを請求書対応できるのが特徴だ。今回はテスト用のアカウントをお借りできたので、実際に使ってみた。
アカウントを発行してもらったら、まずは従業員のビジネスIDを登録。メールで招待コードが送られるので、従業員は自分のGOアプリに登録する。
ビジネスプロフィールを選択し、GO Pay払いするだけ
社員がGO BUSINESSを利用する場合は、ビジネスプロフィールを選択した状態で、「GO Pay」払いをするだけでいい。何かドライバーに言う必要もないし、領収書を受け取る必要さえない。支払ったら、そのまま降りればOK。請求は会社に行くので、立替や精算業務も発生しない。
逆に、プライベート利用だったのに、ビジネスプロフィールで乗ってしまった場合は、詳細履歴から「決済方法をプライベート払いに変更する」をタップすれば自腹決済に変更できる。
もちろん、アプリで配車してもいい。ビジネスプロフィールを選択した状態で、いつも通りタクシーを呼ぶだけだ。どんな仕事で使ったのかとか、乗車理由を会社に聞かれる場合は、乗車メモを入力しておける。タクシーの確定から乗車中に「乗車メモ」の欄に「入力」ボタンが表示されるので、入力すればいい。あとでGO BUSINESSの管理画面から入力することも可能だ。
なお、GOアプリでは誤操作による連打などを防ぐため、1回に1台しか呼ぶことができない。しかし、会食終わりなど、接待先のために複数台呼びたいこともあるだろう。そんな時、GO BUSINESSのPCブラウザ上で注文できる「代理配車」機能なら、複数台をまとめて呼ぶことができる。もちろん、ビジネスプロフィールでのGO Pay決済なので乗客は支払う必要がない。
GO BUSINESSはGO対応エリアすべてで利用可能。現在は、電通や三井不動産リアルティ、ディー・エヌ・エーなど大手法人1500社以上が導入しているという。
利用料金は、初期費用や月額利用料金などはなく、運賃・迎車料金・その他オプション料金を含むタクシー利用金額に対して5%となる。企業ユースで、社員や経理部門の手間が大きく減るのであれば、まったく問題ないコストだろう。気になるユーザーは「GO BUSINESS」のサイトから資料をダウンロードしてみよう。
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