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YouTubeショートが大画面テレビでの視聴に対応

2022年11月08日 15時45分更新

 YouTubeは11月8日、これまでモバイル端末での視聴や作成に最適化されていたYouTubeショートのテレビ画面対応を行なったと発表。今後数週間のうちに、テレビ(2019年以降製造のもの)や新型のゲーム機で対応後の動画プレーヤーを順次利用できるようになる。

上:変更前、下:変更後

 事前調査の結果、大画面でのショート動画の視聴には、誰かと一緒に大画面で視聴するのに便利だという、他にはないメリットがあるが、縦型動画というYouTubeショートの本質をテレビの大画面でどうやって維持するかというデザイン的な課題が残った。

上:オプションA、中:オプションB、下:オプションC

 そこで、従来どおりの動画プレイヤー(オプションA)、左右に空白が表示されないようカスタマイズしたもの(オプションB)、複数のショート動画を同時に流すジュークボックススタイル(オプションC)の3つのプロトタイプが作成された。

 この結果、最も支持を集めたのがオプションB。ユーザーは視聴体験を自らコントロールしたいという欲求を持っており、次の動画を自動再生するより、リモコンを使って手動で次のショート動画を再生することを好むということもわかった。

 設計の最終段階では、カスタマイズされたYouTubeショート動画プレーヤーのプロトタイプを「シンプル」と「最大」の2種類試作。

「シンプル」バージョン

「最大」バージョン

 「シンプル」バージョンには、サイドバーやYouTubeショートの使用に必要な基本的機能など、最低限の要素のみが組み込まれ、「最大」バージョンには、関連タグやコメントなど、さらに多くの機能が表示され、カラーサンプリングとぼかし処理を施した背景を実装した。

 これらのプロトタイプをコミュニティー内でテストしたところ、「最大」バージョンのプロトタイプの評価が高いことがわかった。

 本日から提供を開始する動画プレーヤーのデザインは、「最大」バージョンのプロトタイプを改善したものであり、右側のサイドバーを簡略化しているが、今後のリリースで、さらに機能を追加することを計画しているという。

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