週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

マツダの大型SUV「CX-60」はリッター20kmを超える好燃費の快適・快速SUVだった

2022年11月05日 12時00分更新

大型サンルーフの開放感が気持ちイイ!

 それではXD-HYBRID Premium Sportsで、詳細を見ていきましょう。

 天井には幅950mm、長さ1021mmの大型パノラマサンルーフが設けられています。一時期、サンルーフがついたクルマは絶滅したのですが、近年では求めるオーナーが多いようです。ガラスルーフそのものは2列目まで伸びているのですが、開くのは運転席側のみです。

 CX-60のインテリアは、マツダらしいシンプルさとコクピット感を感じます。CX-5と違うのはエアコン送風口の形状で、こちらはスクエアに変わっています。シフトはスティック型。ただしR(リバース)とP(パーキング)は縦ではなく横移動ですので、誤操作は少ないものの、最初は慣れないかも。

 メーターパネルは12.3インチのTFT液晶。スポーツモードなどを選択すると、ダイナミックなアニメーションで気分を高めてくれます。グレードによりますが、ヘッドアップディスプレイも用意。これら2つのディスプレイで必要な情報は一目で理解できるでしょう。

 カーナビディスプレイはマツダらしい12.3インチ(モデルによっては10.25インチ)で、Apple CarPlayやAndroid Autoに対応。もちろん単体でのナビ動作も可能です。操作はタッチパネルではなく、センターコンソールのダイアルで行なうのもほかのマツダ車と同じ。さらに今回は前方の見えないところでも、曲がり切れるかを教えてくれるシースルービューという機能にも対応しました。この機能はちょっと説明するのは難しいので、別記事でご紹介する予定です。

 スマホトレイはワイヤレス充電に対応した横位置配置。USBはアームレストの中にあり、USB Type-Cが用意されています。

 アクセルペダルはマツダらしくオルガン式を採用。運転席右側には、ETC車載器のほか、センサーやTCSのボタンが用意されています。バックドアの開閉も、こちらから可能です。

 シートは電動パワーシート。内張りですが、CX-60 XD-HYBRID Premium Sportsはスウェード、XD-HYBRID Premium Sportsは織物風の素材を使っています。

 後席はCX-5とは隔絶たる広さ。「なるほど、CX-5では手狭という人にはこのモデルになるのか」と納得した次第です。素晴らしいのはリアコンソールにUSB Type-Cのほか150WのACアウトレットを用意しているところ。これほど助かる装備はありません! さらにシートヒーターも完備。快適な旅が約束されたようなものです。

ゴルフバックが4個入る驚異の収納力

 ハンズフリー機能付きパワーリフトゲートを開けると、ゴルフバッグが4個入るほどの空間が姿を現します。開口部が広いだけでなく、段差が少ないのが美質。リアシートを倒してもその美質は失われません。さらにポータブル蓄電池の充電に便利な12Vアクセサリーソケットも用意されています。リアシートもラゲッジ側から倒すことができますし、実によくできています。

 インテリアで感じるのは「さすがSUV王国・マツダ」と言いたくなるほどの作り込みのよさ。欠点らしい欠点は「スマホトレイが横位置」ということくらい。では走りはどうなのでしょう。直6ハイブリッドのデキ栄えは?

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

この連載の記事