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富良野市、スマートシティ推進で、北海道大学、日本オラクルが産官学連携

2022年11月07日 09時00分更新

 2022年度も、すでに活動を開始しており、「富良野市民の省エネ行動変容によるカーボンニュートラルの促進」、「富良野スキー場の若年層の顧客開拓」の2つの課題に取り組むという。

 北海道大学の10人の学生が2チームに分かれて活動を行い、富良野市の地球温暖化実行計画への提言、観光施策への提案などを行う。

 2022年10月にオンラインで実施したキックオフミーティングでは、富良野市のスマートシティ戦略室、環境課、観光課などから、富良野市が抱える地域課題の説明が行われ、学生からは多くの質問が寄せられたほか、その後のワークショップでは、課題解決のために必要なデータや情報の提供依頼、オラクルクラウドの分析ツールの活用方法の説明なども行われたという。5回のワークショップを経て、最終報告を行うことになる。

 一方、日本オラクル 執行役員 クラウド事業統括 公共・社会基盤営業統括の本多充氏は、「富良野市との関係は、継続的な取り組みとなっていることに意味がある。今回の協定により、新たな成果につながることを期待している」と前置き。

日本オラクル 執行役員 クラウド事業統括 公共・社会基盤営業統括の本多充氏

 「自治体の住民サービスを向上させるためには、データが中心になる。オラクルは、安心、安全なクラウドの提供で貢献できる。また、学生のうちに、具体的なフィールドで、DXに関する体験ができることは、人材育成においていい場になる。テクノロジーのスキルだけでなく、社会実装するスキル、コミュニケーション能力、プレゼンテーション能力なども養うことができる。今後のデジタル社会を担う人材の育成にもつながる」と述べた。日本オラクルにとっても、社会貢献のほか、オラクルクラウドに慣れ親しむ若い人材の育成にもつながる。

 今回の協定は、今後の継続的な連携を目指し、締結に至ったものであり、今後3年間を協定期間とするものの、その後は、三者の話し合いで、1年間ごとに更新していくことになるという。

 富良野市、北海道大学、日本オラクルの三者にとって、メリットがある連携協定だといえる。地域課題解決と人材育成のリファレンスモデルのひとつとして、横展開されることも期待したい。

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