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ソニーとホンダの新会社設立、まったく新しい形の会社を目指す

2022年10月24日 09時00分更新

 会見で放映されたビデオでは、光に反射した車体の一部を映したあと、2023年1月4日に、ラスベガスで、なにかしらの告知があることを示した。1月5日からは、ラスベガスでCES 2023が開催される予定であり、その前日には、現地で記者会見が行われるのが定番だ。CES 2023の記者会見で新たな情報が世界に向けて発信されることになりそうだ。

3つのAを軸に展開

 ソニー・ホンダモビリティが目指すクルマは、Autonomy、Augmentation、Affinityの3つの「A」が軸になるという。

 ひとつめのAutonomyは、「進化する自律性」という意味を持たせ、ホンダが提唱している「事故に遭わない社会」の実現に向けた取り組みを活かすとともに、ソニーが得意とする車載センサー技術を組み合わせすることで、さらなる安全性能の向上に努めるほか、快適な移動空間を実現するために、様々なインテリジェント技術を活用することを目指す。

 具体的には、レベル3の自動運転を目指し、そのために合計800TOPS以上の演算性能を持つ高性能SoCを採用することになる。

 2つめのAugmentationでは、「身体・時空間の拡張」と位置づけ、新たな移動空間を提案する。自動運転により、安心安全が実現された移動空間では、運転以外の楽しみが提供できる環境が整うことから、ソニーグループが持つエンターテイメント技術の活用や、コンテンツの提供、HMI(ヘッドマウントディスプレイ)を活用することで、リアルとバーチャルの世界を融合。移動空間をエンターテイメント空間や感動空間へと拡張する。クラウドで提供するサービスと連携することで、ユーザーごとにパーソナライズした車内環境も実現する。また、メタバースなどのデジタルをフルに活用した新しいエンターテイメント空間の可能性も追求することになる。

 「モビリティは、物理的に移動するための手段だけに留めず、移動空間における新たなコミュニティを創造したい」とする。

 HMIおよびIVI(in-vehicle infotainment)には、最新のSoCを2個搭載し、リッチな顧客体験と、将来的なアップデートにも対応するという。

 さらに、サービスプラットフォームを、ソニーグループのソニーモビリティが構築。これを活用して、車載ソフトウェアだけでなく、クラウド上のソフトウェアまでを含めた統合的なソフトウェアフレームワークを実現。リカーリングビジネスを想定した移動体験サービスを提供するためのアーキテクチャーを設計していくことになるという。

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