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全社体制でPixel 7とPixel Watchに注力するグーグルの意気込み(西田宗千佳)

同社のスンダー・ピチャイCEOも登壇。それだけ日本市場が重要、というアピールだ

 気がついてみると、Pixelも第7世代に突入した。その前の「Nexus」時代から考えると、グーグルはもう12年にも渡ってスマホ事業を展開していることになる。

 だが、Pixelも昨年の「6シリーズ」からグーグル自社設計半導体を採用する形に変わり、今年のPixel 7シリーズは、実質的に「第2世代Pixelシリーズの第2世代」ということになる。その辺がどういう意味を持っているのか、改めて少し考えてみよう。

Pixelにとっての「日本市場」とは

「なんか、ピチャイ、日本に来てるらしいよ」

 そんな話がメディア関係者の間で噂として流れ始めたのは、国内発表会前日、10月6日のことだった。日本時間深夜にアメリカで開催された発表会に、スンダー・ピチャイCEOの姿はなかった。だから「こりゃあ日本にいるのは間違いない」と思ったものの「発表会に来る」という確信は持っていなかった。発表会の式次第にもピチャイCEOの名前はなかった。

 とはいえ、会見開始前には「ピチャイCEOが来る」のは公然の秘密となっていた。最初に「シークレット」として登場した時には「やはり」という感覚だった。

 それはともかく、ピチャイCEOが日本の発表会に来たことは、それだけPixel事業に関し、日本が重要な地域であることを示している。ピチャイCEOはPixelのプロモーションのためだけに来日したわけではないが、Pixelの発表がなければこの日程を選ばなかった、というのも事実だろう。

 実のところ、Pixelがよく売れているのはアメリカと日本。他での売れ行きは日本で多くの人が予想するよりも低い状況にある。日米以外での売れ行き拡大が必須だが、同時に、Pixelが強い市場である日本市場の維持拡大も大切な要素である。

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