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Androidユーザーなら絶対買い! 待ちに待った「Google Pixel Watch」にわくわくが止まらない(太田百合子)

 楽しみにしていたMade by Googleの新製品発表会。昨年5月のGoogle I/OでTizenとWear OSの統合が発表されて以来、待ちに待った「Google Pixel Watch」でしたが、発表時間の大半は新しいスマートフォン「Google Pixel 7」と「Google Pixel 7 Pro」に割かれ、Pixel Watchについては、デザインの話を除くと10分足らずと、意外にあっさりしていました。発表はあっさりでしたが、中身はほぼ期待通り。価格もWi-Fi版が3万9800円、LTE版が4万7800円と、今の為替レートを考えれば戦略的な値付けになっていて、グーグルの本気度が感じられます。

ケースはいずれもステンレス素材。カラーはChampagne Gold、Matte Black、Polished Silverの3種類

 今年のGoogle I/Oでチラ見せされた通り、ステンレススチール製で丸型かつ、丸みを帯びたガラスを採用。ドレスアップした装いにもマッチし、キャンプやクライミングにも使える耐久性と紹介されていましたが、確かにどんなシーンにも合いそうなシンプルなデザインです。Apple Watchで慣れたとはいえ、やっぱり丸型の時計はいいですね。サイズは1つですがカラーが3色から選べ、バンドもラバーからレザー、追って発売されるスチールまで含めて20種類ほど選べるようですし、そのうちサードパーティーからもいろいろ出てくるでしょう。ただオンラインストアを見る限り、最初から好きなバンドの組み合わせでは買えず、アクセサリーとして追加購入するスタイルなのはちょっと残念。腕時計はファッションアイテムだけに、やはり見た目が選べることは重要です。

 プレゼンテーションにもありましたが、Pixel Watchの魅力はマップ、メール、カレンダー、アシスタント、YouTube Musicなどグーグルの各種サービスとの連携。Google PayはFelicaに対応し、Suicaが使えるとのこと。オートチャージができるのかや他のICカードは利用できるのかも気になるところです。Google Home対応のスマート家電や照明も操作できるようなので、これはぜひ我が家の環境で試してみたいところ。

 一方で残念だったのは24時間という電池持ちですね。やっぱり毎日充電が必要なんだなぁ。

 ヘルスケアではFitbitの機能が有料のFitbit Premiumのサービスも含めて、がっつり搭載されています。心拍、活動量、各種ワークアウト、ストレスマネジメント、睡眠、転倒検知など、ひととおりの機能が使えるようで、Fitbitには長い実績もあるし、こちらはかなり期待が持てそうです。ただしプレゼンテーションにあったECG(心電図)の機能は、やはり日本では使えない模様。サムスンやファーウェイのウォッチもそうですが、アップルの次にどこが承認されるのかにも注目ですね。

発表時のプレゼンテーションで紹介されたLINEのアプリケーション。アプリが増えれば、Apple Watchの対抗馬として盛り上がってきそうです

 Apple WatchのライバルとしてのPixel Watchに最も期待するのは、Google Play ストアのプラットフォームを活かした、サードパーティ製アプリの充実です。プレゼンの映像にはすでにLINEやadidas Running、Spotifyなどのアプリがありましたが、対応するアプリが充実して、できることが増えてくれば、今後続々登場するであろうWear OS陣営のスマートウォッチも盛り上がると思います。QRコード決済系や各種アクティビティ系、ヘルスケア系など、いろんなアプリが対応するのを、楽しみに待ちたいと思います。

 個人的には「Apple Watch Ultra」を買ったばかりで、今は懐が相当寂しい状況なのですが、Pixel Watchはどうしても使ってみたい。最近は魅力的なスマートウォッチが多すぎて、腕が足りないのが悩みの種です。

 

筆者紹介――太田百合子
 テックライター。身近なデジタル製品とそれら通じて利用できるサービス、アプリケーション、および関連ビジネスを中心に取材・執筆活動を続けている。

 

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