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講義動画、テキスト・ドリル、学習記録、テストなど

学習塾はすでに5割がICT導入、学習成果向上や理解度把握に効果あり

2022年10月04日 09時00分更新

活用しているツール、機能

学習塾の5割がICTを導入

 感染拡大防止に伴う制限が徐々に緩和されているが、コロナ禍によってオンライン授業になった塾は多かった。現在、塾ではどのくらいICT活用が進んでいるのだろうか。学習塾経営者と学習塾に勤務する人を対象とした、リクルートが提供する「スタディサプリ」の調査「学習塾のICT教材活用の実態調査」(2022年9月)を見てみよう。

 経営または勤めている学習塾でICT教材を「導入している」割合は49.1%と約5割に上る。「過去導入していた」は6.7%で、「興味ありだが導入していない」が15.6%、「興味がなく導入していない」が28.6%だった。

 具体的に活用しているICT教材のツールや機能は、「講義動画」が最多で63.0%、次いで「テキスト、ドリル」が59.9%、「学習記録」が46.0%などとなった。

 2021年は多くの塾で講義がオンラインとなった。筆者の子どもの友達は、塾のオンライン講義にリアルタイムで参加するため、その時間になると帰宅していた。発言を求めたり、質問を受け付けるなどの交流があるということだった。

導入後の効果実感

学習成果向上、理解度把握にメリットあり

 ICT教材を導入した目的は、「生徒の学習成果向上のため」が最多の74.4%。次いで、「生徒の学習状況の可視化、蓄積をしたい」52.2%、「個別最適な学習サポートをおこなうため」31.5%だった。

 ICT教材を導入した結果、感じた効果は、「生徒の学習成果向上」69.4%、「個別最適な指導ができるようになった」64.2%、「生徒の学習状況の可視化、蓄積ができた」61.4%など。塾側としては、感染の不安なく講義ができることだけでなく、理解度に合わせて個別に指導しやすいこと、学習状況や理解度などが把握しやすいことも大きなメリットなのだ。

 子どもたちに聞くと、「直接塾に行ったほうが友達と話せるし、楽しい」という。しかし、オンラインでもリアルタイムで配信するものは、その時間に集中できると感じているようだ。また、タブレットやネット経由で回答するドリルや教材などは答えやすく、正解かどうかすぐにわかる点が好評だった。

 リアルの良さは言うまでもないことだが、ICTを上手く取り入れることで、便利に効率よく学習できることは間違いなさそうだ。コロナ禍が終わっても、便利なものは取り入れていくとよいのではないだろうか。

著者紹介:高橋暁子
 ITジャーナリスト、成蹊大学客員教授。書籍、雑誌、Webメディアなどの記事の執筆、監修、講演などを 手がける。SNSや情報リテラシー教育に詳しい。『ソーシャルメディア中毒』(幻冬舎)、『Twitter広告運用ガイド』(翔泳社)、『できるゼロからはじめるLINE超入門』(インプレス)など著作多数。テレビ、ラジオ、新聞、雑誌などメディア出演も多い。公式サイトはhttp://akiakatsuki.com/、Twitterアカウントは@akiakatsuki

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