トヨタ・コニック・プロとバンダイナムコアミューズメントは、MR技術と一人乗りカートを融合した次世代ライド型アトラクション『FUNVE(ファンビー)』を、VS PARK イオンレイクタウンmori店に期間限定でトライアル導入された。期間は2022年9月9日(金)~11月13日(日)。
FUNVEはトヨタ自動車の技術系社員の有志で構成された「トヨタ技術会」が制作。ユーザーはマイクロソフトのMRグラス「HoloLens2」を着用してカートに乗り、目の前に広がる仮想空間を実際のカートを操作して体験する。
カートはハンドル操作のほかに、ジョイスティックによる直感的な操作が可能。筆者が体験した際は、ジョイスティック操作になっていた。
FUNVEの概要は以下のとおり。今回のアトラクションで使用する期待は、開発中モデルで、安全な速度に制限しているという。充電時間は目安で気温や電源の状態により異なる。満充電時のおよその走行時間は約3時間とのこと。
FUNVE概要 | |
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仕様 | 4輪独立モータ制御(出力 1kw/軸×4) |
全長×全幅×全高 | 約1550mm×約930mm×約540mm |
車両重量 | 130kg程度 |
最高速度 | 約12km/h |
充電時間(普通充電、単相 100V/6A) | 約6時間(満充電) |
開発当初のコンセプトは“Fun to Drive for Kids”で、多くがパパ世代でもあった開発メンバーの「子供でも楽しめるモビリティ体験を創りたい」という想いから生まれたという。
今回のトライアルで体験できる「アニマルレンジャー」もメンバーが自ら開発・制作したコンテンツ。ユーザーは森の動物保護レンジャーになり、保護が必要な動物たちを悪質なハンターの手から守るため、縦横無尽にカートを乗りこなし、多くの動物をキャッチする。
アニマルレンジャーは仮想空間でかわいらしい動物たちが登場。このように子供でも楽しめるFUNVEは、老若男女問わず誰でも夢中になれる楽しさを備え、世代の差はもちろん、MRで繋がるオンライン体験によって、ハンディキャップを持っている人や国籍、地域など、あらゆる境界を飛び越えて“Fun to Drive”できるモビリティ体験を目指し、これからも日々改良を続けていく、とのこと。
筆者は実際に「アニマルレンジャー」を体験。HoloLens2はMR(Mixed Reality)なので、現実の世界に仮想の映像を表示させている。目の前の四角いスクリーン上の範囲にカワイイ動物たちが表示されるので、その動物に向かってカートを走らせ、動物に接触するとキャッチできる。
その際、一緒に登場するハンターに接触するとカートがスピンする。そのため、ハンターには接触しないようにして、動物たちをより多くキャッチ。終了時には得点が表示されるとのこと(筆者体験時には表示されなかった)。
本アトラクションの体験時間はレクチャーも含め1回約5分程度。体験するには、VS PARKへの入場するための入場料が必要になる。利用者条件は8歳以上で、体重100kg未満の方となる。もちろん運転免許は必要ないが、13歳未満の場合は保護者(20歳以上)の同意が必要とのこと。
速度は非常に緩やかで子供が遊ぶにも問題はなさそうな感じ。ジョイスティック操作は、非常に直感的で最初こそ回転するのに迷いはしたが、慣れれば誰もが操作できるといった印象。
左右のスティックを両方とも右に倒せば右に、前に倒せば前に、後ろに倒せば後ろに移動。左を後ろ、右を前に倒せば左旋回する。
また、今回は1人で体験したが、友達や家族が1人サポートに入り、HoloLens2を被ってアイテムの「ケーキ」を投げ入れることも可能。ケーキを投げると、動物たちがケーキの場所に集まるので、カートを運転しているユーザーを手助けできる。
動物も絵本に出てくるようなデフォルメされたかわいらしい姿なので、女性や子供も楽しく遊べるコンテンツだった。HoloLens2も従来の初期型に比べ重量も軽く、解像感も高く、現実のカートのコースに本当に動物が歩いているような高い一体感を得られた。
2ヵ月ほどと短い期間での体験になるので、イオンレイクタウンに訪れる機会があったり、気になったりしている人は、一度体験に訪れてみてはどうだろうか。
©2022 TOYOTA CONIQ Pro, Inc.
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