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2年遅れで中国・ロヨルの電子ノート「RoWrite」を半額で衝動買い

2022年09月01日 12時00分更新

いつものジャストマイショップから特売の案内が来て、2年前のRoWriteを半額近い7950円で衝動買いした

 先月、時々衝動買いしているジャストマイショップから案内が来て、ロヨルの手書きデジタル化電子パッドの旧モデル(2020年春発売)である「RoWrite」(ローライト)を約半額の7975円で衝動買いした。今は後継機種である、昨年秋に発売されたモデルの「RoWrite 2」(1万9800円前後)という製品が主流のようだ。

アメリカンな80年代のガジェット系パッケージで届いたRoWrite

 1980年代風アメリカンなイメージのパッケージに入って届いたRoWriteを、早速取り出してみた。RoWriteは欧米人が昔から大好きな「フォリオ」(二つ折り……)というイメージだ。大昔のICT系のビジネスマンがミーティングに向かう時に、必ずと言っていいほど手に持っているアイテムだ。

アメリカ人の大好きなフォリオ! 1980〜2000年頃はシリコンバレーでは、みんな持っていたスタイルだ

 筆者もその昔、自慢げにハートマンの超大きな革製フォリオを愛用していた。もちろん中身はレターサイズの黄色いリーガルパッド。筆記具はホテルの部屋にあるホテル名の入ったビックのボールペンだ。ブレックファーストミーティングには、必携のアイテムだった。

RoWriteの専用下敷き&専用ペンで紙に描いたアナログ筆記が、デジタイズされてスマホ画面に無線送信される

 RoWriteもRoWrite 2も使ってる部品は違うかもしれないが、テクノロジー的にやっていることは四半世紀前の元祖製品とほとんど変わりはない。手書きパッドの上に置いたごく普通の紙に専用ペンで筆記すると、その軌跡がBluetooth経由で専用アプリを導入したスマホやタブレット上のアプリ画面に、デジタル化されて表示されるといった仕組みだ。

 この手の商品は、大昔からテクノロジー企業をはじめ、ペン先の位置情報関連特許で一儲けを狙う企業、総合文具メーカーや筆記具メーカーが入り乱れて、四半世紀に渡り思い出したようには小競り合いをして、少しずつ市場を拡大してきたデジアナ世界なのだ。

24年前に日本でも発表された、IBMとクロスが共同開発した手書き筆記ボード「CrossPad」が、すべての原点だ。動作機構もこの当時とほとんど変わっていない

 たまたま四半世紀前にIBMと筆記具のクロスが共同開発した「CrossPad」という製品の、製品企画の初期に関わったために、この手の商品が大好きになってしまった。なのでその後、世界中で発売された多くのアナデジ商品は、そのほとんどを衝動買いしてしまっている。

 ちなみに手書きをデジタル化する仕組みは、今も四半世紀前も大差ない。違いはデータを収集、蓄積するホスト(コンパニオン)が昔はPC、昨今はスマホやタブレットというだけだ。転送テクノロジーの進化により大昔はシリアルケーブル接続、昨今はBluetoothやWi-Fiが一般的だ。保管の仕方も、昔はPCのハードディスク、背伸びしてサーバ。それが現在はスマホ内のストレージやクラウド保存による共有がウリだ。

 アナデジ商品というモノは、古来から比較的「チープなアイデア」と「正直で正確なテクノロジー」の両世界のハイブリッド商品だ。最終的には「奇跡」や「マジック」のような超驚く製品は、滅多に存在しない。手書きアナログ・デジタル化の商品も同様だ。基本的に使うモノは「筆記具」「下敷き」「紙」の3種類だけ。3つの中のいずれがスペシャル(ユニークな特製アイテム)であるかによって、いくつかの製品群に分けられる。

 24年前のCrossPadは、クロス製の筆記具と下敷きがスペシャルだった。ペン先が発信する微弱な電波を下敷きが現在座標として、読み取り時系列にベクター型データとして下敷き内に一時保管。そしてシリアルケーブルでPC上で起動したアプリに転送し、PC内のHDDに記録する。ビューワーはPC内の専用アプリだった。

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