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Web 3.0(Web3)とは結局何なのか

2022年08月02日 09時00分更新

 ここ数年、Web 3.0(Web3)が話題に上ることが増えた。関連書籍も続々と登場し、その注目度の高さがうかがえる一方で、誤った理解や解釈をしている人も多い。いま一度、Web 3.0について整理してみよう。

そもそもWeb 3.0とは何か

 Web 3.0は、2014年にイーサリアムの共同創設者であるギャビン・ウッド氏が提唱したもの。ブロックチェーン技術の活用によって訪れる新しいインターネットの時代を象徴する言葉だが、まだ定義は曖昧だ。

 Web 3.0に含まれる技術やシステムとして、仮想通貨(暗号資産)やNFT、DAOなどがある。

 仮想通貨は、Web 3.0を語るうえで欠かせない概念だ。Web 3.0を支えるブロックチェーン技術は、初の仮想通貨「ビットコイン」のシステムとして生み出された。ブロックチェーンは同じデータをネットワーク上の複数の場所で保管することから、分散型台帳とも呼ばれる。誰でも見ることができ、改ざんがほぼ不可能で安全性が高いとされるため「トークン」という電子証明書の発行にも使われている。

 NFT(非代替性トークン)は、美術館の絵画に認められているような代替不可能な価値をブロックチェーン技術によって付加されたデータだ。たとえばデジタルのイラスト作品をコピーすると、どちらが本物か判別はできない。しかしNFTと紐づけてあれば、イラストがコピーされたとしても、本当の持ち主の情報や作品固有の番号は改ざんできないため、本物としての価値を保つことができるわけだ。

 ブロックチェーンを利用した新しい組織体制も生まれた。管理者がいなくても運営が成立するシステム「DAO(Decentralized Autonomous Organization 分散型自立組織)」だ。コミュニティの発行したトークンが投票権となり、所持するメンバー全員で意思決定する。トークンのやりとりも定められたルールで自動化されており(スマートコントラクト)、取り仕切る役割が完全に存在しない民主的な仕組みとされる。投票によって方向性を決めながら資金調達をする組織があれば、映画を作る組織もあり、DAOの統計プラットフォーム「DeepDAO」によれば世界中で4834のコミュニティが活動しているそうだ(22年7月29日時点)。

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