M2搭載MacBook Airは完全無音レベルで最薄、省電力を実現した新星
ほぼ完璧なキーボード
新しいMacBook Airが、M1搭載の旧MacBook Airから大きく進化した点は、まだまだある。中でも見逃せないのがキーボードだ。昨年登場したMacBook Proの14、16インチモデルと同様、フルサイズのファンクションキーを採用している。またそれに伴って右上角のTouchIDボタンも大きくなり、かなり使いやすくなった。
キーのピッチもお約束の19mmを確保している。
キータッチに大きく影響するストロークも、押し込んだ際の感触もノートパソコンとしては申し分ない。もしこれ以上のキータッチを求めるとなれば、本体がかなり厚くなることを受け入れなければならないだろう。そうしたバランスを考えると、これが1つの最適解であることは間違いないと言える。
ただし、キーボードに関して1つだけ使いにくいと感じる部分がある。それは「ハーフハイト」の方向キーだ。MacBook Proの14、16インチモデルを含み、ファンクションキーがフルハイトになっているものは、特に方向キーの小ささが目立ってしまう。
いつまでも逆T配列にこだわらず、左右の方向キーだけでもフルハイトにしてくれれば、ストレスはだいぶ軽減されるはず。さらに本音を言えば、右のシフトキーを小さくしてでも、上下方向を含むフルハイトの方向キーを採用して欲しいところ。それなら逆T配列でうまく収まるはずだ。このあたりは今後に期待したい。
新しいMacBook Airは、ノートブック型コンピューターが目指すべき1つの到達点と言えるほど、さまざまな点でバランスの取れた製品と言える。ファンレス設計による不安もあるかもしれないが、ノートブックをノートブックならではの使い方をする限り、ほとんど問題ない。
ノートブックを「持ち運びも可能なワークステーション」と考えている人には、MacBook Proの14、16インチモデルの方が適しているだろう。それ以外の人に対して、現状でもっとも薦められるノートブックは、この新しいMacBook Airだ。
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