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Astell&KernとCampfire Audioの独創的なコラボ、「PATHFINDER」を聴く

2022年07月25日 13時00分更新

PATHFINDER

 「PATHFINDER」は、Campfire Audioと共同開発したAstell & Kernブランドのハイエンド有線イヤホン。両社のコラボレーション製品としては第2弾となる。「The Hybrid IEM Redefined」(ハイブリッド型イヤーモニターの再定義)をキャッチコピーに掲げ、数々の新機軸を採用した意欲作である。7月16日に価格31万9980円で発売済みだ。

性格の異なる3種類のドライバーを採用した、ハイブリッド型イヤホン

 合計5基のドライバーを使用するハイブリッド構成で、バランスド・アーマチュア(BA)型×3とダイナミック型×2という内訳。技術的にそれぞれが個性豊かなのも特徴だ。

ドライバー構成

 まず、高音域の再生にはCampfire Audioの特許技術「T.A.E.C. Technology」を採用したデュアルBAドライバーを使用する。

デュアルBAドライバー

 中音域にはKnowles製の新開発「デュアルダイアフラム・BAドライバー」を世界初搭載。これは、1つのコイルで2つの振動板を動作させる革新的なドライバーということだ。

デュアルダイアフラムBAドライバー

 中低域から低域は、独特の対向配置にしたデュアル·ダイナミックドライバーが担当。直径10mmの振動板は液晶ポリマーとポリウレタンのハイブリッド素材を使用している。ダイナミック型ドライバーを効率よく動かすためには、ベント穴(通気口)が必須となる。PATHFINDERでは特殊な開口部を持つ「Radial Venting Technology」という新技術を新たに採用した。

デュアルカスタムダイナミックドライバー

Radial Venting Technologyの模式図

 まさに新技術満載のイヤホンといったところだが、付属ケーブルも独特だ。平たいフラットケーブルが付属している。このケーブルは銀メッキOFCの導体にエナメル加工を施した線材を採用している。PATHFINDERには3.5mm/2.5mm/4.4mmの各プラグを持つ合計3本のケーブルが付属している。

3種類のプラグ形状が選べる

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