7月21日、ノイズキャンセリングと空間オーディオに対応した待望の完全ワイヤレスイヤホン「Google Pixel Buds Pro」が発売された。本連載ではGoogle I/Oでの発表時に、Pixel BudsとAndroid 13の関係について取り上げた。
ここではGoogleのプロダクトマネージャーであるNidhi Rathi氏に対するGoogle Blogのインタビュー、そして解説記事からPixel Buds Proの詳細について迫ってみたいと思う。
Pixel Buds Proは7月28日発売で価格は2万3800円。Coral、Lemongrass、Fog、Charcoalの4色展開だ。
ボリュームEQで音量に適したトーンバランスを
まずは、Pixel Buds Proのアクティブ・ノイズ・キャンセリング機能(以下ANC)について。
Nidhi Rathi氏は「ANCは環境音を検知して逆相の音を生成するが、Pixel Buds Proではこのプロセスを内部で開発した6コアのカスタムオーディオチップとグーグル独自のアルゴリズムによって高速化した」とする。ユーザーの耳の形はそれぞれ異なるため、完全密閉するためには工夫が必要だ。「グーグルではこれを『Silent Seal』という方式で実現した」とRathi氏は続けている。解説記事によると、Silent Sealとは全ての耳型とイヤーピースに合わせられる技術であり、耳道内に設置するセンサーによって気圧を検知する仕組みのようだ。長時間のリスニングにおいても快適性をもたらすとしている。
逆に周辺の音が聴きたくなった時には、外音取り込み機能(Transparency mode)も用意されている。Pixel Buds Proではそれを高速かつ自然に処理するためにANCと同じ低遅延の処理エンジンを使っている。また、「ボリュームEQ」という音量調節に連動して高域・中域・低域のバランスをとる機能も搭載されている。
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