広くて明るいLiquid Retinaディスプレイ
M2搭載のMacBook Airは、2021年秋に発売された14インチ/16インチのMacBook Proと同じ、FaceTime HDカメラのユニットを配置する箇所だけディスプレイを切り欠いたデザインとしている。13.6インチの液晶Liquid Retinaディスプレイは周囲の縁を限界まで狭くデザインした。
画面トップのベゼルも狭くなったぶん、macOSの画面上部に並ぶメニューバーの位置が高くなり、画面表示領域が全体に広がった。コンテンツが見やすく作業効率も上がる。ただメニューバーのエリアは間に切り欠きが挟まるぶん、少し窮屈になる。
ディスプレイの解像度は新旧モデルで大きく変わっていないが、M2搭載Airの方は輝度が100nitsほど高い。画面の輝度を最大にして、iPhone 13 Proで撮影したHDR動画を再生してみたところ、明るさや色の鮮やかさはM2搭載Airに軍配が上がった。HDR映像コンテンツのネイティブ表示には対応しないが、軽快にデスクトップシアター鑑賞が楽しめるモバイルPCとして、ナチュラルで高精細な映像が楽しめる新しいMacBook Airはおすすめできる。
一方、Apple M1チップに最適化され、ネイティブに動作に対応するAdobe Photoshopアプリケーションで静止画を「メニューなしフルスクリーンモード」で表示したところ、Liquid Retinaディスプレイの画面上部にグレーの帯が現れ、せっかくのワイドディスプレイの広い表示領域が限界まで活かせなかった。
M1チップに最適化したアプリケーションであれば、M2チップを搭載するMac上でも動作互換は保たれるそうだが、加えてLiquid Retinaディスプレイに表示を最適化する必要もありそうだ。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります