解像度下げも検討したい「Apex Legends」
次は「Apex Legends」で検証するが、144fps制限を解除する起動オプション(+fps_max unlimited)を追加し、画質はすべて最低設定とした。射撃練習場における一定の行動をとった際のフレームレートを「CapFrameX」で計測した。
全体傾向としてはRainbow Six Siegeに似た感じだが、最低フレームレートを見るとほとんどのGPUで60fps台を大きく下回ってしまうため、一部シーンでは思い切りカクつくことが予想される。唯一例外はGTX 1650だが、それでも60fpsキープがやっとという印象。このクラスのGPUでApex Legendsをプレイするなら、画質を抑えるだけでなく解像度下げも検討すべきだろう。
内蔵GPUの頑張りが目立った「Tiny Tina's Wonderlands」
「Tiny Tina's Wonderlands」ではAPIにDirectX 12、画質“最低”を選択。ゲーム内ベンチマーク機能を利用してフレームレートを計測するが、最低フレームレートはログから算出している。
ここまでGTX 1050 Tiに割と食らいついていたGTX 1630だが、Tiny Tina's Wonderlandsでは3DMarkのようにGTX 1050 Tiに大敗している。GTX 1630の少ないCUDAコアでも輝けるかどうかは、ゲーム側のエンジンあるいは描画負荷次第ということになる。ただそれ以上に、Ryzenの内蔵GPUがディスクリートのGTX 750 Tiを僅かではあるが負かしている点のほうが面白い。
最低フレームレートが落ち込みやすい
「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ」
FPSばかりが続いたので、次は「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ」(FF14)の公式ベンチマークで検証しよう。画質は一番低い“標準品質(ノートPC用)”とした。スコアーのほかにレポートに出力されるベンチマーク中のフレームレートも比較する。
このベンチマークではスコアーがフレームレートから算出されるため、2つのグラフの形状はほぼ同じような感じになる。Ryzen内蔵GPUのざっくり2倍くらいのところにGTX 1630があると考えてよいだろう。ただ、GTX 1630はメモリーバス幅を絞っているためか、最低フレームレートの落ち込みがGTX 1050 Tiよりも大きいなど、ローエンドGPUならではの弱点が浮き彫りになった。
平均フレームレートでは健闘していた
「PSO2 ニュージェネシス」
FF14ベンチよりさらに軽めのオンラインRPGベンチといえば「PSO2 ニュージェネシス」(PSO2NGS)のベンチマークだ。ここでは画質を最低の“1”に設定して検証する。ベンチマーク再生中のフレームレートを「CapFrameX」で計測した結果も見てみる。
このベンチでも、GTX 1630の平均フレームレートはRyzen内蔵GPUの2倍近く。ただ、スコアーはフレームレートが高いほど加速的に上昇するような集計をしているためか、差はもっと大きくなっている。ここでもGTX 1050 TiにGTX 1630が大きく引き離されているなど、ローエンドGPUならではの制約が結果に表れている。
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