新ローエンドGPU「GeForce GTX 1630」の実力をチェック
Ryzen内蔵GPUのざっくり2倍!?
Turing世代のローエンドGeForceといえる「GeForce GTX 1630」の国内流通が2022年7月より始まった。これまでのローエンドGeForceといえばGT 730やGT 1030といった「GT」の系譜だったが、今回初めてゲーミング向けの「GTX」を冠した“30番台”GeForceが登場したことになる。
GTX 1630の位置付けは、型番から分かる通りGeForce GTX 1650の下位モデルだが、登場タイミングはこれまでになく遅い。GTX 1650が登場してから3年余、現行最後の30番台であるGT 1030からは5年余の年月が経過している。
気になる値段だが、昨今の部材不足や円安傾向の直撃を受け、廉価モデルでも2万1000円以上とやや残念なスタートとなった。「現時点では」まだ市場に少量流通しているGeForce GTX 1050 Ti、あるいは予算を少々上乗せしてGTX 1650等を買ったほうが良いと考えてしまうのは避けられない。GTX 1630の真価が評価されるのは、既存のエントリーGeForceの在庫が消えてからといったところだろうか。
今回筆者は、幸運にもZOTAC製のGTX 1630搭載カード「ZOTAC GAMING GeForce GTX 1630」を試す機会に恵まれた。結論から先に言えば、徹底的に予算を圧縮したいゲーマーのためのGPUというよりは、内蔵GPUの貧弱な旧世代PCを復活させるためのGPUと筆者は考えている。その根拠を様々なベンチマークを使用してご覧頂こうと思う。
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