M2搭載で10万円台! コスパ最高な13インチMacBook Proレビュー
アップルはなぜ13インチMacBook Proをラインナップに残したのか
13インチ(正確には13.3インチ)と14インチのMacBook Proは画面サイズが近いうえ、機能の面では上位モデルになる14インチのMacBook Proが「大が小を兼ねる」部分も少なくない。強いて言えば14インチの方が0.2kgほど本体が重いものの、使い勝手に大きく影響しないだろう。
にもかかわらずアップルはなぜ13インチMacBook Proを今夏以降のラインナップにも残すことを決めたのだろうか。理由は2つあると筆者は考えている。
ひとつは、若いクリエイターや学生のために「10万円台で買えるMacBook Pro」をラインナップに残すべきと判断したからだろう。でも、実際にはM2搭載のMacBook Airが発売された後に、MacBook Proと近接するパフォーマンスや、一部の仕様がより新鮮なM2搭載MacBook Airの方にニーズがなびく可能性もある。
もっとも、この点はアップルも覚悟のうえ13インチMacBook Proを同時期に発売することを決めたはずだ。もしかすると本機は、アップルがTouch Barというユーザーインターフェースを、MacBookを含む次世代のデバイスにバトンタッチするまでの中継ぎ的な役割を担っているのではないだろうか。このマシンでTouch Barの存在感を残しつつ、さらなる改良を加えたり、デバイスに合わせて最適化した新しいTouch Barがいま開発されているかもしれない。
なにはともあれ、13インチのM2搭載MacBook Proは高いパフォーマンスと軽快なポータビリティ、ユニークなユーザーインターフェースを備えるモバイルPCとして、発売後も多くのユーザーに選ばれそうだ。
筆者紹介――山本 敦
オーディオ・ビジュアル専門誌のWeb編集・記者職を経てフリーに。取材対象はITからオーディオ・ビジュアルまで、スマート・エレクトロニクスに精通する。ヘッドホン、イヤホンは毎年300機を超える新製品を体験する。国内外のスタートアップによる製品、サービスの取材、インタビューなども数多く手がける。
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