i9-12900HK、RTX 3080 Ti、17.3インチ、4K、120Hz、DDR5足りないものはなし!
64万円!? 究極の名がふさわしい最上位に位置するアルティメットゲーミングノートPC、MSI「Raider GE76 12U」シリーズの実力をレビュー
今回はMSIのゲーミングノートPC「Raider GE76 12U」シリーズを紹介する。MSIの製品ページでは「アルティメットノート」と表現されている。MSIゲーミングノートPCでも最上位に位置するシリーズだ。
「アルティメット」な5つのラインナップ
最上位という点からもお分かりのとおり、Raider GE76 12Uシリーズはコストパフォーマンスで語る製品ではない。もっとも安いモデルで40万円弱、最上位では約64万円と、一般的な概念のゲーミングノートPCよりも上、ワークステーションノートの価格に近い。もちろん、過去に同じような価格のゲーミングノートPCもあったが、Raider GE76 12Uシリーズは現在最新のスペックだ。CPUやGPUはここ数年の競争激化でパフォーマンスが急上昇中。メモリやSSDもメガ盛り……いや時代はギガ盛りだ。
まずラインナップから紹介しておきたい。Raider GE76 12Uシリーズはハイエンドモデルで高価格帯にある製品だが、意外にも充実の5モデルを展開。今回取り寄せた「GE76-12UHS-221JP」は最上位モデルがMSI Storeで63万9800円という頭ひとつ突き抜けた価格だが、シリーズ最廉価の「GE76-12UGS-218JP」は39万9800円だ。CPUやGPU、ディスプレイパネルスペックなどは変更がきかないため初回決め打ちで選ぶ必要があるとして、メモリやストレージなどは後からアップグレード可能(同社公認サポート店で対応)だから後回し、といった具合に選択することができる。
そして今回のGE76-12UHS-221JPのスペックだが、間違いなく現在入手可能なゲーミングノートPCの中でもトップクラスと言えるだろう。CPUはCore i9-12900HK。高性能コア6基、高効率コア8基を搭載し、最大20スレッドを実行可能なスペックは従来までのCPUとはかけ離れたマルチスレッド性能を実現する。
GPUはGeForce RTX 3080 Ti Laptop GPU 16GB GDDR6。NVIDIAのノートPC向けRTXシリーズの最上位GPUだ。7424基のCUDAコアを搭載するパフォーマンスはもちろんだが、グラフィックスメモリに16GBのGDDR6メモリを搭載している。4Kディスプレイとの組み合わせでも、グラフィックスメモリ不足に陥ることはないだろう。
そしてメインメモリはトータル64GB。それもDDR5メモリを採用している。第12世代CoreからサポートされたDDR5メモリをさっそく採用してきた。それも64GBなので32GBモジュール×2スロットの計算だ。Raider GE76 12Uシリーズのメモリスロットは2基。現在入手可能なDDR5 SODIMMは最大32GBなので、購入時ですでにRaider GE76 12UシリーズのMAX容量ということになる。
ストレージは2TB。4TB、8TBのM.2 SSDも販売されているので最大容量とはいかないが、常識的に考えれば十分な容量と言えるだろう。それでも足りなければ換装可能だ。空きスロットも1基あるとのこと。システムSSD、データSSDと分ける運用も可能である。評価機に搭載されていたのはPCI Express 4.0 x4接続モデル。
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