アップル幹部に聞くヘルスケアの新機能「視力」が登録できるようになる意味とは?
アップルが秋に正式リリースを予定する次期OSの全貌を、今年の世界開発者会議「WWDC22」で公開した。数多ある新機能の中から、watchOS 9とiOS 16にも搭載される「ヘルスケア」のアプリに関わる進化について、米アップルのCOO(最高執行責任者)であるジェフ・ウィリアムズ氏、ヘルス担当バイスプレジデントのサンバル・ディサイ医学博士に詳細を聞く機会を得た。
信頼できる高精度な健康管理を提供する、アップルのヘルスケア
ウィリアムズ氏によると、watchOS 9とiOS 16に搭載されるヘルスケア関連の新機能もまた、これまで通りアップルが大切にするふたつの基本原則に従って開発されたという。
その原則は、ひとつが科学的知見をバックグラウンドとして、ユーザーの健康に関わる精度の高い情報を伝えることであり、もうひとつがユーザーのプライバシーに関するデータを安全に保護できることだ。
ユーザーのプライバシーに最も深く関わるヘルスケアのデータは、緊急時に応急手当にあたる人との迅速な情報共有を目的とする「メディカルID」を除き、すべてがデバイス上に暗号化された状態でセキュアに保存される。データをiCloudにバックアップする際には、送受信中、あるいはサーバーに保存された後も厳重な暗号化を施した状態で管理される。
アップルにとって外部のパートナーであるデベロッパーが、HealthKitのフレームワークを利用してヘルスケア関連のアプリを開発する際にも、アップルが掲げる基本原則が適用される。
すべてのアプリがApp Storeを介してユーザーの端末に届き、常時安全な環境において運用される。このエコシステムがあるおかげで、ユーザーもまたデータの精度に信頼を預けながら、漏洩などの不安を感じることなくヘルスケアに関わる機能を活用できる。
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