M2 Macbook Airの期待値と発表されなかったMac Proの行方
それでもやっぱりMacbook Airでしょ
今回発表されたM2チップは、正直に言って、期待したほど高性能なチップではなかった。ごく簡単に言うと、M1に比べてCPUは、1.18倍、GPUは1.35倍、Neural Engineは1.4倍、ということで、速くなっているのは間違いないが、驚くほどではなさそうだ。それに、CPUという汎用性が最も高いコンポーネントの増速が18%に留まっているのは、あまり感心しない。
性能向上よりも低消費電力を追求した結果だろうと思いたくもなるが、それもどこまで期待して良いのか、実際に使ってみるまでは分からない。ビデオの連続再生時間で、新しいMacBook Airは18時間、Proは20時間と発表されたが、それらの数字は、実はM1版のMacbook Airと13インチProが登場したときと同じだ。それでも、性能と低消費電力が、どのようにバランスしているのかは大いに気になる。実機が登場するのは来月になるそうだが、早く使ってみたくてしかたがない。
個人的には、特に今回のMacbook Airは大いに買いだと思っている。実は筆者は、昔からソニー製品でもアップル製品でも、1世代めより2世代目を購入することが多かった。それにこれまでのMacbook Airは、独特なウェッジシェープがいまいち好きになれなかった。そのためもあって、MacBook Proは複数の世代の機種を所有しているが、Macbook Airに手を出したことはなかったのだ。
今回のMacbook Airは、ノーマルな形状になりMagSafeも復活し、かなり実用性の高いマシンになったと感じている。唯一残念なのは、Macbook Airのディスプレイにも切り欠きが導入されてしまったこと。できるだけ少ない表面積で最大の表示領域を稼ぎたいiPhoneならともかく、iPadやMacに切り欠きはナンセンスだろうと思っている。それでも今回のMacbook Airは、そこに目をつぶっても手を出す価値のあるマシンだと期待している。
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