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【実機レポ】見えてきたAppleシリコン戦略とM2 MacBook Airのファーストインプレ(本田雅一)

2022年06月08日 17時30分更新

 3年ぶりにアップル本社に開発者たちが集ったWWDC22。かつては世界中から3000人以上が集い情報交換を行なったイベントは今回、アップル本社内のカフェテリアと屋外ステージを解放する形で開催されたが、そこで用意されていたのは開発者たちに向けたメッセージと共に、年内に移行完了を予定している「自社製SoCへのMacの完全移行」だ。

 極めて多くのテーマが飛び交った中から、このコラムではM2の登場で第二章に突入したアップルの「Appleシリコン戦略(インテルからMプロセッサへの移行)」についてと、M2搭載のMacBook Airレポートを中心に、現地からのレポートをお伝えしたい。

 為替変動の関係で先代モデルよりも高価にはなっているが、着実にパフォーマンスが向上しており、同様のモバイルコンピュータとしては圧倒的な実力であることに変わりはない。価格面でも「安い」という印象は薄れたが、では高性能なモバイルPCの中ではどうかといえば、決して高いわけではない。

 搭載メモリを欲張らなければ、Windows製品と比べても十分にお買い得いなレンジにある。

M2の登場で明らかになる「Mのロードマップ」

 WWDCはソフトウェア開発者向けの情報発信が主となる。

 たとえばApple Watchの技術をiPhoneに応用した、ロック画面の改革などはその最たるものだ。Apple Watchの盤面を彩る多様なコンプリケーションや単純操作でカスタマイズできる機能をロック画面に応用することで、iOS 16のロック画面は彩りが加わり、またライブアップデートでリアルタイムの情報を手早く受け取れるようになる。

 またStage Managerと名付けられたマルチタスク操作のスキームは、iPadOSとmacOSの両方に同時に、別々に実装される。どのような形でアプリは対応すべきなのかといった情報は、今年年末に向けてのテーマだ。 とはいえ一般の消費者目線からいえば、実際に発売された製品、ハードウェアを構成する技術要素の方が興味深いに違いない。

 ということで、まずはM2から掘り下げたい。

 M2は完全なM1の刷新になる可能性もあったが、結論からいえばM1の改良版となってる。しかし、改良版に「留まっている」という言い方は正しくない。M1に対して確実に前に進んだ開発成果を盛り込み、さらにM3以降の流れを示唆するものになっているからだ。

 現時点でアップルが「M2の全貌」を明らかにしているかは疑問だが、しかし、M2からは今後のApple Mプロセッサの方向性が読み取れ、それはMacおよびiPad Proの将来を投影している。

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