PremierePro
次は動画だ。約30秒の4K動画をつないで約10分の動画を作成、PremiereProにプリセットされているYouTube用の高画質4K設定でMP4形式の書き出しを行なった。動画はつないだだけでカット間のトランジションやエフェクトなどは一切加えていない状態なので、負荷そのものはかなり低い状態といえる。
約10分の4K動画の書き出しにかかった時間は約2分58秒と、カップ麺を用意するよりも早く処理が終わる。CPU性能も高いが書き出し中のCPU負荷を見るとディスクリートGPUにGeForce RTX 3070 Tiを採用しているのが大きな要因だろう。
多くの処理や操作でCPU負荷よりもGPU、特にRTX3070Tiへの負荷が高くPremiereProでの作業に大きく貢献しているのがわかる。出先やロケ先での粗編集はもちろん、場合によっては本格的な編集作業もこなせる性能といえる。
単体でクリエイターの仕事を完結できる能力がある
最新のCore i7-12700HにRTX3070Tiの組み合わせはクリエイターにとって大きく作業環境が変わる可能性のあるPCになっている。CPUとGPUだけでなく、高色域ディスプレーという高性能なパーツが組み合わされているので価格はそれなりに高額となるが、十分にその価値はあるだろう。
2TBのストレージやWi-Fi6E対応など、単体で仕事を完結できる能力があり、今までなら撮影後に戻ってデスクトップを必要としていた作業の多くをその場で行なうことが可能だ。
ただ作業ができるだけでなく、場合によってはデスクトップよりも快適に作業できる性能があり、本機を購入すれば仕事の進め方すら変えてしまう一台だ。
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