山根博士のグロスマレビュー
6400万画素カメラのお手頃5Gスマホ「OnePus Nord CE 2 Lite 5G」レビュー
ハイエンドフォンに特化していたOnePlusも、最近はミドルレンジモデルの「Nord」シリーズを強化することで「OnePlusファン」を増やそうとしているようだ。2022年4月に発売された「OnePlus Nord CE 2 Lite 5G」は手軽な価格で買えるOnePlusブランドの製品として新しいユーザーを惹きつけている。
OnePlus Nord CE 2 Lite 5GはチップセットにSnapdragon 695 5Gを採用。日本でも発売になったシャオミの「Redmi Note 11 Pro 5G」と同じもので、ミドルレンジではあるものの1世代前のミドルハイクラスの性能を有している。メモリーは6GBまたは12GB、ストレージは128GBでmicroSDカードの利用が可能だ。
なお、SIMトレイはnanoSIM×2またはnanoSIM+microSDの組み合わせとなる。ディスプレーはIPS液晶で6.59型(2400×1080ドット)、リフレッシュレートは120Hzに対応。フロントカメラはパンチホール式で1600万画素を搭載する。
背面のカメラは6400万画素の広角と200万画素マクロ、200万画素深度測定の3眼構成。メインカメラの性能を高め、スナップ写真撮影に特化した構成と言えるだろう。バッテリーは5000mAhで33Wの急速充電に対応する。
本体側面は左右にボタンが分かれている。右側には指紋認証センサーを兼ねた電源ボタンを搭載する。側面から見るとカメラの台座部分のでっぱりはあまり高くはなく、それほど気になる高さではない。
左側面にはボリュームボタンとSIMカードスロットを備える。電源ボタン+ボリュームボタン「下」でスクリーンショットを取るときなど、この配置は使いやすいかもしれない。
本体下部には3.5mmヘッドフォン端子とUSB Type-C端子を備える。
本体価格はヨーロッパで約300ユーロ(約4万1000円)、5月24日に発売となった。グローバル販売を行っているAliexpressのオフィシャルストアでも販売が始まっている(AliExpress OnePlusストア)。
本体サイズは164.3×75.6×8.5mm、重量は195g。ディスプレーはフラットでタッチしやすく、背面は指紋の跡の残りにくい細かなざらつきのある仕上げであり、滑り止め効果もある。Snapdragon 695 5GはカメラやSNSアプリ、ブラウザーなどを使っていても大きなストレスはなく、一般的な使い方であれば十分な性能だろうか。
OSはAndroid 12、OnePlus独自のUI「OxygenOS 12」を搭載する。ホーム画面周りの特徴としてはウィジェットの扱いで、画面右側上から下にスワイプするとウィジェットのようなカードが縦に並んで表示される。一方、通知とクイック設定は画面左上から下にスワイプすると表示される。
ミドルレンジモデルであり設定まわりは特別なものは見当たらない。リフレッシュレートは高(120Hz)と低(60Hz)の2段階切り替えだ。アイコンの形状やフォントを2種類から変更できるなどルックスのカスタマイズができるのはOPPO ColorOSに近い機能だろう。
今回試用したモデルはメモリー6GBだが、ストレージから最大5GBを追加し、仮想的に合計11GBを利用できる。ベンチマークはGeekbench 5で計測、シングルコア685、マルチコア1924という結果だった。同チップセットの平均的なデータをしっかりマークしている。
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