Lepton WS3100Z690-A/D4 Stream Boxをレビュー
これ1台で本格ゲーム配信!Core i7-12700K&RTX 3060 Ti&C988搭載ゲーミングPCの実力
水冷CPUクーラーを採用した安定動作仕様
ここからはHDMIキャプチャー機能以外の部分もチェックしてみよう。PCの内部は裏配線が活用されていることもあり、かなりスッキリとしている。それだけに、水冷CPUクーラーの存在感が際立っていた。
CPUクーラーはAsetekの簡易水冷クーラー「650LS」に、静音性と冷却力で定評があるNoctuaの「NF-F12 PWM」を組み合わせたもの。水冷クーラーを採用するメリットは、冷却力と静音性の両立にある。もちろん、ラジエーターを冷却するファンがあるため、まったくの無音動作とはいかない。しかし、空冷クーラーほどファンが高回転になりづらく、ピーク時でも騒音が抑えられるわけだ。
とはいえ、CPUは第12世代Coreの上位モデル「Core i7-12700K」。16コア/20スレッド、最大5GHzの高性能なものということもあり、120mmの小さなラジエーターでは少々不安が残る。この点は後述の検証でチェックする。
配信者用PCということもあってか動作の安定性を重視した構成に思える。PCケース上部に溜まりやすい熱を排出するため、天面には120mmの排気ファンを配置。さらに、前面吸気ファンは140mmの大型ファンを採用している。
背面インターフェースは充実しており、USBポートは特に多い。列挙すると、USB 2.0が2基、USB 3.2 Gen 1(5Gbps)が2基、USB 3.2 Gen 2(10Gbps)が3基、USB 3.2 Gen 2x2(20Gbps、Type-C)が1基といった具合だ。
ネットワーク機能は有線LANが2.5Gbpsに対応し、無線LANはWi-Fi 6をサポート。Wi-Fi 6も最大2.4Gbpsと高速なので、LANケーブルの取り回しが難しい環境でも、高速LANを扱える点がうれしい。
USBメモリーやゲームコントローラー、ヘッドセットなどよく使うUSB機器の接続は、着脱が容易なフロントインターフェースが便利。このフロント部のUSBポートも充実しており、USB 2.0が2基、USB 3.2が3基(その内、1基はType-C)を備える。ヘッドホンやマイク端子もあるので、およそ困ることはない構成だ。
Lepton WS3100Z690-A/D4 Stream Boxは、HDMIキャプチャーボードを標準装備している新機軸のモデルだ。しかし、その一方で安定性を重視したパーツ構成、裏配線を活用した美しい組み立て、といったサイコムのこだわりはほかのモデルとなんら変わりない。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう