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IE 600と同等技術を採用、独自ANCやハイレゾ級伝送にも対応

ゼンハイザー、完全ワイヤレスの新フラッグシップ機「MOMENTUM True Wireless 3」を発表

2022年04月26日 07時00分更新

 ゼンハイザージャパンは4月26日、完全ワイヤレスイヤホン「MOMENTUM True Wireless 3」を発表した。「最高を再定義する」がキーワード。

MOMENTUM True Wireless 3のブラックモデル

 音質のさらなる改善に加え、ワイヤレス充電機能(Qi対応)を追加。ノイズキャンセリング性能も強化。フィードバック/フィードフォワードマイクの両方を活用するハイブリッド型になった。バッテリーフル充電で7時間(ケース併用込みで最大28時間)の連続再生が可能。10分で約1時間再生の急速充電にも対応する。

IE 600と一部パーツを共用、ハイレゾ級Bluetooth伝送が可能

 音質の核となるドライバーは自社開発の「TrueResponseトランスデューサー」。直径7mmのシングルダイナミック型で従来機種と同じものだが、その潜在能力を引き出せるようアコースティック面をさらに改良したという。いわく「シェフが魔法をかけた」とのこと。具体的には3月に発表した「IE 600」と同様のパーツを使った、アコースティックバックボリューム機構の採用が挙げられる。これにより中域(2~3kHz帯)の再現がより豊かになったという。もともと得意の低域の再現性を生かしつつ、優れたボーカルの聞こえになるという。

内部の構造

一番右のパーツがアコースティックバックボリューム

 バックボリューム(ドライバー後方の容積)を小さくしたことで音圧が上がり、周波数中帯域が上がる。一方で100~200Hzぐらいの低域は収まる傾向で、ゼンハイザージャパンの社内でも上品な鳴り方になった、洗練された雰囲気になったという感想も出ているという。

 高音質化の観点では、Bluetooth用のSoCとは別に、D/A変換やANC処理用に別チップを搭載した点も新しい試みだ。特にANC処理では、ゼンハイザーが持つノイズキャンセルの知見を反映したプログラムを組み、より高い静寂感を提供できるとしている。

 Bluetooth 5.2に対応。LDSアンテナの搭載やClass1の高出力など通信を安定させる仕組みを従来機種から踏襲している。加えて、クアルコムの左右同時伝送技術である「True Wireless Mirroring」や環境に応じて適切なビットレートを選ぶ「aptX Adaptive」なども利用できるなど、接続安定性にも配慮している。

 また、対応スマホとの組み合わせに限定されるが、ハイレゾ級の伝送(aptX Adaptiveの96kHz/24bit)も可能だ。

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