Radeon RX 6900 XTでWQHDプレイが平均85fps!?今までにない怪奇アクション「Ghostwire: Tokyo」PC版の魅力と動作をチェック
爽快感重視のファースト・パーソン・ビュー型アクション
怪異「マレビト」を倒しつつ、迷える霊たちを救っていこう
ゲームシステムは爽快感重視のファースト・パーソン・ビュー型アクション。基本操作は「RT」ボタンで攻撃、「LB」ボタンでガードとなっているが、「LT」ボタンで照準アシストを利用できるのでエイミングは容易だ。
怪異の「マレビト」を倒せるのはRTボタンで繰り出せる「エーテルショット」のみ。エーテルショットは無制限に打てず、「風」、「火」、「水」の「エーテル結晶体」でそれぞれの霊力を補給する必要がある。風属性が通常攻撃、火属性が威力の高い炎の槍、水属性が範囲の広い水の刃とそれぞれ特性が異なっており、この使い分けが本作クリアーの鍵となる。
さらに、「RT」ボタンを長押しすると、チャージショットを放てる。風属性は、連射性能が高く、溜め攻撃を当てた後に一気に攻撃を当てることでコア露出させやすい。火属性では火の玉が爆発して複数のマレビトを攻撃できる。水属性は、敵を後方へ吹き飛ばすことができる。チャージ時には敵に攻撃されるスキが生まれるが、位置取りを工夫して積極的に繰り出していこう。
プレイヤーはゲーム内で自由に移動可能だが、霧が立ちこめる場所には侵入できない。そのため各地に存在している「鳥居」を浄化し、周囲の霧を晴らす必要がある。また、各地には幽霊が浮かんでおり、「形代(かたしろ)」に幽霊を吸収し、「魂転送装置」(公衆電話)に運ぶのも重要なミッションだ。
魂を転送した人数に応じて経験値を取得でき、「シンクロレベル」が上昇する。シンクロレベル上昇時には、体力の最大値が上昇し、霊技(スキル)を習得するために必要な「霊技ポイント」を獲得できる。つまり魂を救済するほど、ゲームを有利に進められるわけだ。
鳥居を浄化し、渋谷に立ちこめる霧を晴らして移動できる範囲を広げて、マレビトを倒しつつ、幽霊を救っていく……というのが本作の基本的な流れ。この過程で妹を救うためのメインストーリーが進み、サブミッションも楽しめるというわけだ。
都市伝説や学校の怪談などでおなじみの「怪異」たちが登場
ビルの上に移動し、滑空できる自由度の高さも魅力
本作最大の売りはやはり不気味な怪異「マレビト」たち。特に本作では「口裂け女」や「トイレの花子さん」など、都市伝説や学校の階段に登場するキャラクターも登場し、そのビジュアル、演出もなかなかに怖く、そして手強い。どのような怪異たちに遭遇できるのか怖くもあり、楽しみでもある。
ゲームシステムの章では触れなかったが、本作ではビルの上にも移動できる。階段でも昇れるが、夜空を飛んでいる「天狗」に照準を合わせて「LT」+「A」ボタンを押すと「グラップル」が発動し、瞬時に屋上などに移動できる。また、ビルの上からジャンプしてから「A」を長押しすると滑空可能。このグラップルと滑空を利用することで、渋谷の街を縦横無尽に移動できるわけだ。
思わぬところに救うべき霊が浮かんでいることもある。天狗の姿を見かけたらこまめに屋上に飛び上がり、周囲をじっくりと観察しておきたい。
メインストーリーだけならサクサク進んでいくが、サイドミッションも多数用意されており、やり込み派の方も満足できるボリュームだ。難易度もEASY、NORMAL、HARD、TATARIと用意されているので、アクションゲームの習熟度に合わせて設定できる。夏の怪談にはちょっと早いが、ホラー好きにはぜひ挑戦してほしい作品だ。
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