G-Master Axilus NEO H670/D4をレビュー
Core i5-12400&RTX 3050で20万円切りのゲーミングPC、「美しさ」も性能も大満足の理由
GeForce RTX 3050の実力は?同RTX 3060搭載機と比較
最後はゲームミング性能ということで、まずは定番の「3DMark」の結果から見ていこう。ただし、単体で見てもどのぐらい性能が違うのかわかりにくいので、サイコムのBTOパソコン「Silent-Master NEO Z690/D4」のスコアーと比較してみた。このPCはCPUがCore i5-12400、GPUがGeForce RTX 3060なので、GPU性能の差がわかやすく出るだろう。細かなスペックは下記で確認してほしい。
主なスペック | ||
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Silent-Master NEO Z690/D4 | G-Master Axilus NEO H670/D4 | |
CPU | インテル「Core i5-12400」(6コア/12スレッド、最大4.4GHz) | |
メモリー | 16GB×2、DDR4-3200<CENTURY MICRO製、メジャーチップ・8層基板> | 16GB×2、DDR4-3200<メジャーチップ・8層基板> |
グラフィックス | MSI「GeForce RTX 3060 VENTUS 2X 12G OC」(GeForce RTX 3060、12GB GDDR6) | MSI「GeForce RTX 3050 AERO ITX 8G」(GeForce RTX 3050、8GB GDDR6) |
OS | Microsoft「Windows 10 Home 64bit」 |
「Fire Strike」系はDirectX 11、「Time Spy」系はDirectX 12、「Port Royal」はレイトレーシングのテストとなる。解像度はFire StrikeがフルHD(1920×1080ドット)、Fire Strike ExtremeとTime Spy、Port RoyalがWQHD(2560×1440ドット)、Fire Strike UltraとTime Spy Extremeが4K(3840×2160ドット)だ。
GPUの性能差がそのまま性能に出ているようで、どのテストでもGeForce RTX 3050を搭載したG-Master Axilus NEO H670/D4のスコアーは、GeForce RTX 3060を搭載したSilent-Master NEO Z690/D4の65~72%程度だった。
では、ゲームが遊べないほど性能が低いのかといえば、まったくそんなことはない。例えば、人気MMORPGのデータを使ったベンチマーク「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」(以下、FF14ベンチマーク)の結果を見てみよう。解像度はフルHD、画質はプリセットの「最高品質」を選んでいる。
結果は16512スコアーで、評価は「非常に快適」とある通り、フルHD解像度では不満を感じることはないだろう。レポートで詳細を見ても、最低フレームレートは64fps。カクツキとは無縁のプレイ感になるだろう。また、フルHDでここまで快適ならということで、WQHDでも試した結果、10417スコアーを記録。評価は「快適」になったが、十分遊べるレベルだと確認できた。
ただし、WQHDでは最低フレームレートが39fpsまで下がってしまった。もちろん、1fpsでも高いほうが有利になるFPSタイトルと異なり、MMORPGでは最低30fpsもあれば十分なのでプレイにそう大きな支障はない。しかしながら、こちらはあくまでベンチマークなので、プレイヤー数が多い時など、状況によってはもたつく可能性がゼロではない。不安がある場合は画質をやや落としてもいいかもしれない。
また、FF14は比較的軽めのゲームタイトルだ。そのため、最近の美麗な画質をウリにした大型タイトルを快適に遊びたいとなれば、フルHDプレイがメインとなる。ゲームはフルHDで十分だと考えているなら、GeForce RTX 3050は価格面でも性能面でも満足できる選択肢だ。
所有欲が満たされるデザインと作り
フルHDゲーミングなら性能も満足できるPC
G-Master Axilus NEO H670/D4はBTOパソコンというだけあって、スペックは自由に変更可能。CPUやビデオカードで上位モデルを選べば、どんなゲームも快適に遊べるハイエンドゲーミングPCにもなる。予算に余裕があるなら、スペックアップを検討してもいいだろう。逆に、なるべく価格を抑えながらゲーミングPCを手に入れたい、と考えている人であれば、今回の試用機のようにGeForce RTX 3050搭載ビデオカードを選ぼう。フルHDでゲームを遊ぶには十分な性能を発揮してくれるはずだ。
また、最初はコストパフォーマンス重視の構成で購入して、後からもっと高性能にしたくなったら、CPUやビデオカードを換装して性能を強化してもいい。それこそがBTOパソコンの強みでもある。ただし、CPUやビデオカードをアップグレードすると必要電力も上がるので、電源ユニットも余裕をもった容量にする必要がある。そして、電源ユニットの換装は結構大掛かりになる場合が多いので、今回の試用機のように最初から大容量モデルにしておこう。
コストパフォーマンスを重視したモデルだが、同スペックの他社製品を探せば、もっと安いモデルが見つかるかもしれない。しかし、外観はもちろん、組み立てまでこだわった作りはサイコムならでは。こういったパーツ選定や作りの良さも考えれば、G-Master Axilus NEO H670/D4はかなりお買い得なモデルとすら言える。所有欲が満たされ、性能面でも満足いく1台を探している人にオススメしたい。
(提供:サイコム)
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