ファーウェイが3月18日に発売した12.6インチの2in1 PC「HUAWEI MateBook E」には、「Core i3-1110G4」(2コア4スレッド、2.50~3.90GHz)搭載モデルと、「Core i5-1130G7」(4コア8スレッド、1.80~4GHz)搭載モデルが用意されています。
今回はベンチマークを実施するためにCore i5搭載モデルを借用したかったのですが、機材の都合でお借りできたのがCore i3搭載モデル。というわけで今回は、下位モデルがどのような用途に活用できるのかという視点から、ベンチマーク結果をご覧ください。
2コアのCore i3は画像/動画編集にはやや厳しいも
一般的な用途ならまったく問題ない
まずCPU性能ですが、「CINEBENCH R23」のCPU(Multi Core)は2264pts、「CINEBENCH R20」のCPUは846pts、「CINEBENCH R15」のCPUは379cbというスコアを記録しました。2コア4スレッド、2.50~3.90GHzのCore i3-1110G4だけにスコアはやや低め。ブラウジングや動画視聴、オフィスアプリの利用などの一般的な用途なら問題ないですが、画像編集、動画編集用途には正直かなり厳しいです。
次に3D性能ですが、「3DMark」のTime Spyは871、Fire Strikeは2421、Wild Lifeは7036という値を記録しました。Core i3-1110G4は内蔵グラフィックスに「インテル Core UHD グラフィックス」を積んでいるので、「インテル Iris Xe Graphics」を搭載するCore i5、Core i7とはグラフィックス性能には大きな差があります。
とは言え、「ファイナルファンタジーXIV:暁月のフィナーレ ベンチマーク」(1280×720ドット、標準品質、ノートPC)のスコアは「5880(普通)」を記録しています。解像度さえ調節すれば実用的な速度で3Dゲームをプレイ可能です。
今回のCore i3搭載モデルにはストレージに「CS311CD0128GB」(PCIe Gen3接続SSD)が搭載されていました。「CrystalDiskMark 8.0.4」のスコアは、シーケンシャルリード(SEQ1M Q8T1)で2188.78MB/s、シーケンシャルライト(SEQ1M Q8T1)で562.11MB/sです。PCIe Gen3接続SSDとしてはライトが低めですが、実際の使用感としてはストレスを感じるほどではありません。
バッテリー駆動時間は、ディスプレー輝度40%で「PCMark 10 Modern Office Battery Life」を実行したところ6時間52分動作しました。カタログスペックにはやや及びませんが、モバイル用途に十分活用できるスタミナ性能を備えています。
【まとめ】ゲームや動画編集ならCore i5が欲しい
HUAWEI MateBook EのCore i3搭載モデルは8万8800円、Core i5搭載モデルは13万9800円です。とは言え「5万1000円」の価格差には、キーボードカバー「HUAWEI Smart Magnetic Keyboard」(1万3200円)が含まれています。一般的な用途ならCore i3搭載モデルでも十分な処理能力を備えていますが、3Dゲームやクリエイティブアプリを動作させるなら、やはりCore i5搭載モデルをゲットしたいところですね。次回はカメラテスト編をお届けいたします。
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