大作ゲームが目白押しで内蔵SSDがSOS!
ELDEN RINGなどPS5の最新ゲーム5本を「Samsung SSD 980 PRO ヒートシンクモデル」に入れたら快適だった
PlayStation 5(PS5)のゲームが豊作である。発売から1年以上が経過し、ようやくPS5向けのメジャータイトルが続々と発売されるようになってきた。
ゲーマーとしてはたくさん新作ゲームをプレイする機会が得られてうれしいかぎりだが、一方で直面するのがPS5の内蔵SSDの逼迫である。PS5内蔵SSDの容量は、スペック上825GBとなっているが、保存できる領域は実質約667GBほど。そこにゲームやアプリ、録画・キャプチャーしたデータ、セーブデータなどを保存するため、あっという間にいっぱいになってしまう。
特に最近のゲームは大容量がほとんど。大作と呼ばれるゲームタイトルなら40GBは当たり前。100GBを超えるものも出てきている。そうした状況を踏まえて昨年9月のシステムバージョンアップで解禁されたのが、拡張ストレージ機能だ。
あらかじめ用意されていた拡張スロットにM.2接続のNVMe SSDを搭載することで、ストレージ容量を増やせるようになった。PS5のゲームは、PS4と違い外付けのストレージから起動できないため、拡張ストレージの解禁によってようやくPS5のゲームを逃しつつ直接起動できる環境が整った。
PS5拡張スロットにはPS5用に設計されたNVMe SSDを!
そんな拡張スロットに差すのにピッタリなNVMe SSDが「Samsung SSD 980 PRO with Heatsink」(以下、980 PRO ヒートシンクモデル)である。もともとは、PCIe 4.0対応のNVMe SSD「Samsung SSD 980 PRO」としてパソコン向けに発売されていたものに、PS5に搭載できるNVMe SSDの要件を満たすようヒートシンクを装着したPS5のためのSSDだ。
Samsungがデータセンター向けのSSDで培ったノウハウを活用し、ヒートシンクが効果的に熱を放出。オーバーヒートによるパフォーマンス低下を最小限に抑えてあり、PS5のゲームをストレスなくプレイできる。
980 PRO ヒートシンクモデルは、シーケンシャルリードが7000MB/秒と最速の部類で、1TBと2TBが販売されている。1TBモデルで実売価格が2万円前後、2TBモデルだと4万円前後だ。いろいろなゲームをプレイしたり、配信用に録画をしたりするような人には大容量のほうをオススメしたい。
最新のPS5用ゲームでロード時間をチェック!
では、980 PRO ヒートシンクモデルでのゲームロード時間を検証していこう。これまでも、何度かPS5へ980 PRO ヒートシンクモデルを装着してゲームロード時間を検証してきたが、システムのバージョンアップにともない、ゲームロードの仕様も変更されている。特に起動時にクレジット表示が省略されることが多かったが、これが表示されるケースが増えている。そのため、ロード時間に着目するのではなく、PS5内蔵SSDと遜色ない性能かどうかに注目してほしい。
なお、PS5への装着は過去記事を参照してもらうか、PlayStationサポートのページへアクセスして動画を参考にしよう。
今回、検証したゲームは最新のメジャータイトル5本だ。検証は、起動時間とゲームロード時間の2つで、それぞれ3回ずつストップウォッチを使って手動で計測。その平均値を計測している(以下のグラフでは980 PRO ヒートシンクモデルを「980 PRO HS」と表記)。
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