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余計な装備は一切ナシ! ジムニーシエラの世界観にハマったら抜けられない

2022年03月13日 12時00分更新

文● 栗原祥光(@yosh_kurihara) モデル●寺坂ユミ(@129Ym_afilia)編集●ASCII

荷室はそんなに広くない
フルフラットは可能だが車中泊は厳しい

ラゲッジのドアを開けたところ

後席の背もたれを倒した状態

後席のシートベルトはピラー側にまとめることができる

後席を倒したラゲッジスペースに座るゆみちぃ部長

アクセサリーソケットはラゲッジスペース右側に用意

アクセサリーソケットは運転席側とあわせて120Wの容量を持つ(合計10A)

 気になる荷室ですが、後席の背もたれを立てた状態では、正直言ってかなり狭いという印象。背もたれを倒すと350リットルほどのフルフラットな空間が得られます。ちなみに350リットルは、トヨタの「ヤリスクロス」やHondaの「VEZEL」より少し広い程度、日産「キックス e-POWER」とほぼ同等といったところ。フルフラットなので車中泊できそうと思いきや、この状態では無理。でも運転席側の背もたれを倒した状態ならできるようで、ベッドクッションがオプションで用意されているようです。

 ラゲッジスペースで注目すべき点はアクセサリーソケットを用意していること。キャンプに行く際、家庭用コンセントが使えるタイプの充電式電源を用意する方は多いかと思います。その際、運転席側から延々と充電ケーブルを伸ばさなくて済むのはうれしいところです。

2列目シートに座るゆみちぃ部長

2列目シート

助手席を最も前に出した状態

助手席を普通に座った時の状態

 4人乗りのジムニーシエラ。さっそく後席をチェックしてみましょう。ですが小柄なゆみちぃ部長をもってしても「ちょっと狭いですね」とのこと。前席を普通に座った状態で、4座のスポーツカーのように助手席の背もたれが後席シートにピタリとくっつく状況とまではいかないものの、男性が普通に座るのはちょっと困難。前席を相当前にもっていけば足元は快適なのですが、それは現実的ではないでしょう。乗降も含めて乗用するには難しいように感じました。

インテリアは上部がグレー、下部が黒のツートーン

USB端子はナビから直接出ているケーブルのみ

 室内は質実剛健そのもの。いわゆる高級感というものとは縁遠いのですが、逆にそれが好印象。「かなり趣味性が高いインテリアですね」とゆみちぃ部長も妙に納得です。ドリンクホルダーはありますが、USB端子は一切ありません。これは運転席側も同じ。ナビから直接取り出したUSBケーブルが1本のみ! 国産車でここまで割り切った新型車を見るのは初めてかもしれません。スマホを充電したければ、アクセサリーソケットに充電器を刺し込め、ということでしょう。

運転席の様子

運転席の様子

運転席の様子

運転席に座るゆみちぃ部長

アクセルとブレーキの間隔はやや広め。左足用のフットレストも用意されている

イグニッションボタンはハンドル右手側に用意されている

内張も質実剛健

ステアリングホイールまわり。運転支援によるアダプティブクルーズコントロールは用意されていない

メーターパネルは大きく見やすいもの

今回は4ATモデルを試乗したが、5MTモデルも用意されている

四輪駆動のモード切替レバーを備える

エアコンスイッチは大きく、グローブをしていても操作がしやすい

ウインドウの開閉はインパネ側で操作する

パーキングブレーキはレバー式。その近くにはシートヒーターの操作ボタンが用意されている

助手席には大型のハンドルバーが設けられている

イマドキの新車で見かけるSOSボタンは用意されていない

 運転席も基本的には必要なものしかないという割り切りっぷり。昨年9月に一部仕様変更をしたのですが、その内容は「スズキセーフティーサポート」装着車のみに装備していたオートライトシステムを、非装着車にも採用したほか、4段AT車に停車時アイドリングストップシステムを装備したということのみ。

 運転席に座ったゆみちぃ部長は「視界は高めで広い感じがします」ということで、運転しやすそうという印象を抱いた様子。一方、サイドブレーキがレバー式なので、電子サイドに慣れた身にはちょっと辛いかも。華美な装飾がないので、女性にどのように映るだろうと思ったのですが「ここまで割り切ったことで、逆にオシャレという感じも受けますね」というわけで、試乗に移りましょう。

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