週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Xアイコン
  • RSSフィード

山根博士のグロスマレビュー

6400万画素カメラ搭載の「美ボディー」スマホ、「OnePlus Nord CE 2 5G」の実力を検証

2022年03月07日 12時00分更新

ハイエンドモデルメーカー「OnePlus」の
ミドルレンジモデルに新型登場!

 ハイエンドモデルを中心に展開している中国の「OnePlus」は、価格を抑えたモデルとして「Nord」シリーズも展開をしている。2月に発売されたばかりの「OnePlus Nord CE 2 5G」は6400万画素カメラを搭載しながら229ポンド(約3万5000円)と価格を抑えた製品だ。

OnePlus Nord CE 2 5G

 OnePlus Nord CE 2 5GはチップセットにMediaTekのDimensity 900を搭載している。MediaTekの5G対応チップセットとしてはミドルハイレンジクラスに位置する製品だ。メモリーは6GBまたは8GB、ストレージ128GBという構成。ディスプレーは6.43型(2400×1080ドット)で、フロントカメラは1600万画素で左上に配置されている。またディスプレー下部には指紋認証センサーも内蔵している。

6.43型ディスプレーには指紋認証センサーも内蔵する

価格は抑えめだが安っぽくないデザイン

 今回テストした製品のカラーは「グレーミラー」で、名前の通り光沢を高めた鏡面仕上げの背面となっている。表層は透明ガラスを張り付けたような二重構造になっており、指先で触れると指紋の跡が目立ってしまうものの、高級感ある美しい仕上げだ。トリプルカメラは6400万画素の広角と800万画素の超広角は大型レンズ、200万画素のマクロはその横に小さく配置されている。

鏡のように反射する美しい仕上げ。指紋の跡は残りやすい

 本体右側面には電源ボタンを備える。側面から見るとカメラ部分がなめらかに背面から盛り上がっている形状になっていることがわかる。OPPOのFind X3 Proのようなデザインであり、カメラ台座部分のでっぱり部分が指先にひっかかることもなく、本体を手に持った時の握り心地はほかのスマートフォンよりも良い感じだ。

カメラ部分はなだらかな曲線で背面とつながっている

 全体的に曲線を多用した本体デザインとなっているが、ディスプレーはフラットタイプで左右の角を落としたエッジパネルではない。また、ベゼルは本体下部側がやや広く感じられる。本体左側面にはSIMカードスロットとボリュームボタンが並ぶ。SIMカードのトレイは表面がnanoSIMx2、背面にmicroSDカードを収納できるトリプルカード対応であり、「デュアルSIM+microSD」という運用も可能である。

ディスプレーはフラットタイプ。左に配置されるSIMスロットのトレイはトリプルカード対応

 本体下部には3.5mmイヤホンジャックも備えている。バッテリーは4500mAhで65Wの高速充電に対応。15分で1日利用できるだけの電池容量を充電できるという。

ヘッドフォンジャックがあるのは便利だ

 カメラ部分のなだらかに盛り上がるデザインをOPPO Find X3 Proと比較してみた。OPPO Find X3 Proはトリプルカメラということもあり、カメラ部分の印象は大きく異なる。またどちらも光沢仕上げの背面だが、OnePlus Nord CE 2 5Gのほうがガラスを張り付けた仕様になっていることがわかるだろうか。

OPPO Find X3 Pro(左)とOnePlus Nord CE 2 5G(右)

 OnePlus Nord 2 CE 5Gの価格はイギリスで229ポンド(約3万5000円)から、インドで2万2449ルピー(約3万4000円)からとなっている。グローバル向けに販売を行っているAliExpressの公式ストアでは定期的にキャンペーン価格によるセールも行なわれているので、興味がある人はチェックしてみよう(AliExpress OnePlus公式ストアのNord 2 CE 5G販売ページ)。

90Hzに対応するディスプレー
独自アプリや独自機能が便利

 さて、本体内部を見ていこう。OSはAndroid 11がベースで、OnePlus独自UIの「Oxygen OS 11.3」が搭載されている。プリインストールアプリにはOnePlus独自のものがいくつか入っている。「Zen Mode」はスマートフォンを使う時間を減らす効果があるもので、一定時間(デフォルトは20分間)通話やカメラなどメイン機能以外を使えなくするというもの。また「Community」はユーザー間での情報共有などを提供。ほかのスマートフォンからの移行アプリもOnePlus独自のものが入っている。

Oxygen OSのデスクトップ(左)。主なプリインストールアプリ(右)

独自アプリをいくつか紹介。Zen Mode(左)、Community(中)、データ移行(右)

 設定ではディスプレー関係を細かくカスタマイズできる。リフレッシュレートは90Hzに対応し、60Hzの「標準」と90Hzの「高」と2つの設定を切替られる。また、スリープ時にディスプレーに表示する時計は「アンビエントディスプレイの時計」から、アナログやデジタル、文字など様々なものを設定可能だ。さらに通知時などにディスプレーの左右を光らせることができる「Horizon Light」も変更可能だ。

ディスプレー関係の設定。リフレッシュレート(左)、スリープ時の時計設定(中)、Horizon Light(右)

 メモリーをアプリごとに最適に割り当てる「RAMブースト」機能も搭載し、ミドルハイレンジモデルながらも動作はかなり快適だ。ベンチマークはAnTuTuで435186、Geekbench 5でシングルコア720、マルチコア2143だった。

端末情報(左)とRAMブースト機能(右)

AnTuTuスコア(左)とGeekbench 5スコア(右)

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

この連載の記事