サイコム「G-Master Luminous Z690 RGB/D4」をレビュー
まるでモノクロ→フルカラー変換!第12世代Core搭載ライトアップゲーミングPCの最高峰がスゴイ
トコトン光らせるために
PCケースファンやケーブルを増設
上部に輝く3連ファンはこのPCの際立った特徴だ。その主目的は光っている姿を見せるためなのだが、実は逆側のサイドパネルには排気口があり、PCケースファンとしても機能している。ただの飾りではなく、しっかりと実用的な役割もある。
背面にはCPU水冷クーラーのラジエーターを冷やすための120mmファンだ。もちろん、このまま熱を外部へ排出するレイアウトになっているため、PCケースファンとしての役割も兼ねている。Cooler Masterの「MasterLiquid ML120L V2 RGB」で、ファンだけではなく水冷ヘッドの上部もさりげなく光っている。
そして、ファンと水冷クーラーが光る程度なら、そこまで珍しいわけではない。G-Master Luminous Z690 RGB/D4の真骨頂は、マザーボードとビデオカード用の電源ケーブルまで光らせているところだ。
Lian Li製の発光ファイバーを重ねたスリーブ仕様の電源延長ケーブルを用い、地味になりがちなケーブルをド派手に演出。マザーボードの20+4ピンから伸びるケーブルは「STRIMER PLUS 24PIN」、ビデオカードの6+2ピン×3から伸びるケーブルには「STRIMER PLUS TRIPLE 8PIN」を使っている。
STRIMER PLUS 24PINは120個、STRIMER PLUS TRIPLE 8PINは108個のアドレサブルRGB LEDを搭載し、グラデーションなど多彩な色の変化をつけられる。さらに、アドレサブルRGB LEDのストリップを2本追加し、PCケース内全体を光らせることに成功している。
そして、マザーボードにビデオカード、メモリーのLEDもばっちりそれぞれ光り輝いてくれる。さらにダメ押しで、PCケースロゴやUSBなどのフロントインターフェース部まで光っているのだからそのこだわりたるや……。
PCを足元に置いていると、インターフェースの場所や向きが見えにくいこともある。しかし、このPCケースのようにUSBなどの周囲が光ってくれると、挿し込む位置や向きがスグにわかる。見た目だけではなく、ちゃんと実用性も考えられている点が嬉しい。
ちなみに、PCケース前方スペースにはストレージを装着する2.5インチベイもある。しかし、せっかくPCケース内全体が光る仕様なのに、武骨な2.5インチSSDやHDDが見えてしまっては少々もったいない。だが安心してほしい。このストレージベイはちゃんと逆サイドにも用意している。
裏側はLED搭載PCパーツを多用しているためケーブル」の数こそ多いが、どこも要所要所で束ねられており、ぐちゃぐちゃしていない。つまり、サイコムらしい組み立て技術の高さもしっかり光っているというわけだ。
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