素材の採取、魔物との戦い、そしてアイテム調合……
"錬金術"をうまく使いこなすことが攻略の秘訣だ
ソフィーが目覚めたのは、夢幻世界「エルデ=ヴィーゲ」に来た人々が暮らしている唯一の町「ロイテール」。ソフィーは、ロイテールの町はずれにある、新しく出会った「プラフタ」のアトリエを本拠地として冒険を始めることになる。
ロイテールの外では、錬金術の材料となる素材を集める以外に、魔物と戦うことにもなる。フィールドで魔物に触れればその場で戦闘がスタートする。愛らしい姿の魔物も多いが、素材採取やフィールドの先に進むため、時には戦わなければならない。少し心が痛むが、仕方がない……。
戦闘では、「(通常)攻撃」「スキル」「ガード」「逃げる」「アイテム」などの基礎コマンドが用意されている。通常攻撃ではMPを消費しないが、強敵にはやはりスキルが必要。たとえば、ソフィーの「イージスフィールド」は味方全体に防御力上昇と状態異常耐性上昇を1スタック付与するスキルで、味方に対する敵からのダメージを減らしてくれる。強敵と戦う前にはぜひ使用しておきたいスキルだ。
本作で最も重要なのがアイテムの調合。アイテムを調合するためには、そのアイテムのレシピを習得している、調合するために必要な錬金レベルに達している、調合に必要な材料が揃っているといった条件をクリアしなければならない。
『ソフィーのアトリエ2』の調合はただ材料を組み合わせるだけではない。材料が持つ様々な形の錬金成分(火、氷、雷、風、光の5種類)から、調合アイテムに合うものを選びつつ、パネルの上に配置していくのだ。このとき、同じ属性の光る「リンク成分」同士を隣接させると、効果レベルの上限が上がり、アイテムがより強力になることも。つまりパズル感覚で楽しみながら進められるので、調合が単なる作業にならないのだ。
実際に遊んでみて、最初はアイテムの調合なんておっくうだなあと思っていたが、実際にプレイしてみたらまんまとハマってしまった。錬金成分の属性を一致させ、リンク形成に成功して、アイテム調合が大成功したときの達成感は格別だ。アイテム調合に関するチュートリアルもわかりやすいので、数回調合に挑戦すればコツをつかめると思われる。
一新された3Dモデルは、アニメテイストのキャラクターとしては現時点で最高級に可愛らしく、そしてよく動く。町、建物、外界のグラフィックも丁寧に作り込まれており、雲がゆっくりと流れ、草木が風でたなびいている様子は、まるで動く絵画のよう。大画面でプレイしていると、夢幻世界「エルデ=ヴィーゲ」に引き込まれたかのような没入感を得られる。
本作は「アトリエ」シリーズ25周年記念作品だけに、ストーリー、ゲームシステム、グラフィック、音楽のすべてが非常に丁寧に作られ、調和している。じっくりと時間をかけてプレイしてもらいたい作品だ。
「Ryzen 7 5700G」&「Radeon RX 6700 XT」環境での快適度は?
最後に『ソフィーのアトリエ2 ~不思議な夢の錬金術士~』がAMDプラットフォームでどのぐらい快適に動作するのかチェックしてみよう。今回のテストで用意したCPUはAMD「Ryzen 7 5700G」(8コア/16スレッド、最大4.60GHz)、GPUはAMD「Radeon RX 6700 XT」(12GB GDDR6)だ。
グラフィック設定はデフォルトのままで、フルHD(1920×1080ドット)、WQHD(2560×1440ドット)、4K(3840×2160ドット)解像度のそれぞれで平均、最小、最大フレームレートを「MSI Afterburner」で計測した。
今回は8コア/16スレッドのRyzen 7 5700Gと、ミドルレンジGPUのRadeon RX 6700 XTを組み合わせているが、平均フレームレートはフルHDで96.3fps、WQHDで80.7fps、4Kで42.9fpsとなった。フルHDとWQHDの平均フレームレートは60fpsを大きく超えているが、4Kでは42.9fpsまで低下している。今回のシステム環境で『ソフィーのアトリエ2 ~不思議な夢の錬金術士~』をプレイするのであれば、WQHDがベストの解像度といえるだろう。
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