モトローラは2022年2月24日にオンラインでスマートフォン新製品発表会を行ない、「edge 30 pro」と「edge+」の2モデルを発表した。なお両者のスペックはほぼ同等で、edge+は北米市場向け、edge 30 proはそれ以外のグローバルに投入される。なおモトローラ・モビリティ・ジャパンによるとedge 30 proは日本での発売も決定しているという。発売時期や価格は追ってアナウンスされる予定だ。
edge 30 proはチップセットにクアルコムのSnapdragon 8 Gen 1を採用したハイスペックなモデルで、カメラや音声認識などのAI処理やゲーミング、VRやARなどあらゆる利用シーンで優れた性能を持つ。通信方式はSub 6の5Gに対応、なおedge+はアメリカ・ベライゾンの5Gミリ波に対する。Wi-Fi 6Eにも対応し、モバイル回線、Wi-Fiどちらも高速なデータ通信が利用可能だ。
メモリー8GB+ストレージ128GBで、最大モデルは12GB+512GB。OSは最新のAndroid 12を搭載し、UIはモトローラ独自のMy UXを採用している。
ディスプレーは6.7型(2400x1080ドット)で10bitHDR+をサポート。144Hzの高速リフレッシュレート、360Hzの高速タッチサンプリングレートに対応し、ゲーミングにも余裕で対応する。パンチホール型のフロントカメラは6000万画素とかなりの高画素数である。
リアカメラは5000万画素の広角と5000万画素の超広角を搭載。ワイドアングルな撮影でも画質を落とさず美しい記録を残すことができるほか、マクロ撮影にも対応した。またボケ測定用に200万画素の深度カメラも搭載し、効果的なポートレート撮影が可能だ。広角カメラは光学手ブレ補正も搭載。静止画は10bitRAW、動画はHDR10+、8K録画にも対応するなどモトローラのスマートフォン史上最高のカメラ性能を誇る。
ゲーミング機能も強化されており、ゲーム中のHDR表示やチート行為防止機能などSnapdragon Elite Gaming機能に対応。サウンドはステレオスピーカーを搭載しDolby Atmosに対応した。加えてSnapdragon Soundによりワイヤレスヘッドフォンの再生遅延なども改善され、ゲームのみならず音楽や動画再生時の音響体験も大きく向上している。
スマートフォンを外部ディスプレーで活用するのも簡単だ。edge 30 proを有線または無線でディスプレーに接続し、クイック設定で「Ready for」を選択すれば即座に表示が投影される。さらにPCとの接続機能「Ready for PC」も強化され、Windows 10またはWindows 11 PCにedge 30 proをデスクトップ表示が可能になった。Windowsの1アプリとして動き、デスクトップ内では複数のAndroidアプリをマルチタスクで使うことができる。PCとのデータのやりとりもドラッグ&ドロップでできるという。edge 30 pro本体のカメラをデスクトップ内で使いビデオ会議するといったことも可能だ。
他には新しい周辺機器としてスタイラス「motorola smart stylus」が利用できるようになった。4000階調の筆圧に対応し、文字のみならず本格的なイラストを描く用途にも利用できる。アプリの文字入力エリアに直接手書き文字を入力し、自動的にテキスト化される機能も搭載している。edge 30 proとはBluetoothで接続され、ペンのボタンを押してカメラのシャッターを押したり、ペンを空中で動かしてマウスのような操作なども可能だ。本体には収納できないが、背面にホルダーのついたFolioケースも販売される。
バッテリーは4800mAh。TurboPower技術により有線で68W高速充電に対応。15分で50%の充電が可能だという。充電機能は有線が68W、無線が15W。ほかのワイヤレス充電対応デバイスを充電できるリバース充電にも対応し、そちらも15W出力となっている。
edge 30 proの価格は販売国ごとに異なり、ヨーロッパの一部では799.99ユーロ(約10万4000円)からとなっている。北米向けのedge+は999.99ドル(約11万5000円)から。高精細なディスプレーに高性能カメラ、超高速充電やスタイラス入力に対応するなど、モトローラのフラッグシップにふさわしい性能を備えたハイエンドモデルだけに、日本での価格や発売時期の発表を楽しみに待ちたい。
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