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ハイブリッドモバイルワーク、そして現場・教育でのDX、Dynabookのビジネスチャンスを切り拓く

2022年02月07日 09時00分更新

今回のひとこと

「漢字一文字で表せば、2021年は『応』に対して、2022年は『拓』。ビジネスチャンスを切り拓く。そして、新たなステージへとさらなる飛躍を遂げる1年になる」

(Dynabookの覚道清文社長兼CEO)

シャープ傘下に入ってから3年

 2018年10月にシャープ傘下に入りし、2019年1月に現社名を変更してから3年が経過したDynabook。同社の覚道清文社長兼CEOは、「2022年は、新たなステージへと、さらなる飛躍を遂げる1年になる」と位置付ける。同社は、上場に向けた準備も進めており、それも「新たなステージ」という意味につながりそうだ。

 覚道社長兼CEOは、2021年を振り返り、「ライフスタイルやワークスタイルが激変した1年だった。また、日本は労働生産性が低く、デジタル化の進展が遅れている現実が浮き彫りになった」とする。その上で、「人類は、このような危機的状況を乗り越え、新たな環境にも適応し、より快適な生活環境や労働環境を取り戻すため、知恵を使い、より賢く変わっていくものである。いまの課題を解決するヒントが、ICT、AI、DXである。Dynabookは、PCで培ってきたモバイルコンピューティング技術と、シャープグループのAIoT技術を活用した関連ソリューションで、課題解決に貢献できると考えている。『コンピューティングとサービスで世界を変える』というビジョンを掲げ、DX関連製品で社会に貢献すべく、新たな成長戦略を推進していく。世界規模の変革を推進する原動力として、その一翼を担いたい」と意気込む。

 Dynabookは、PCなどのハードウェアだけを提供する「PCメーカー」としてのポジションを変えようとしている。

 PCやエッジデバイスといったハードウェア領域だけでなく、クラウドを基盤とする「テレマティクス」、「文教」、「オフィス・テレワーク」、「現場」、「ヘルスケア・医療」を重点分野として、ソリューション提案力を高めようとしているからだ。

 なかでも、Dynabookが得意とするのは、「オフィス・テレワーク」である。

 「オフィス領域において、ハイブリッドワークや非接触ビジネスの伸長など、ワークスタイルの変化に適応する最適なトータルソリューションを深堀りし、社会的価値の向上を図る。お客様に寄り添い、環境変化により顕在化する様々な課題を解決し、企業の変革と成長を支援する」と語る。

 ここでは、世界初のノートPCを開発するなど、東芝時代から培ってきた33年間に渡るモバイルノートのノウハウを活用したモノづくりに加えて、様々なソリューションを組み合わせ、「オフィス・在宅・ハイブリッドワークDX」として提案していくことになる。

 「世界最高峰のデバイスと、企業の導入ハードルを下げるテレワークソリューションの提供で、生産性の向上を支援する」と語る。

 最新のセキュリティやIT構築運用に一括で対応する「かんたんテレワーク」のほか、ハイブリッドワークにおいて必要となったクラウドベースのゼロトラストセキュリティを実現する「IDaaS(Identity as a Service)」や、Windows Autopilotを活用して設定、構築作業をなくすゼロタッチプロビジョニングIT資産管理といった様々なソリューションを提供。さらに、中小企業向けには、Dynabook自らが取り組んできたノウハウをもとに、各種初期設定などをパッケージ化した「かんたんテレワークスターターパック」も提供。また、Job Canvasは、在席状況や、PCおよびスマホの稼働状況、アプリケーションの利用状況など、従業員の仕事への取り組み状況を可視化し、効率のいい働き方をサポートし、様々な場所で働く従業員のPCやスマホの稼働状況を可視化することで、従業員同士のコミュニケーションの促進や、よりよい働き方の実現をサポートするという。そして、要望に応じてカスタマイズ可能なコンサルティングサービスの「アドバンスメニュー」も用意している。

 「2022年は、コロナ禍において緊急避難的にはじまったテレワーク、ハイブリッドワークが常態化していく1年になる。新しい働き方を支えるシステム、サービスをソリューションとして提供していく」とする。

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