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CES2022の注目ハードウェア製品その2 フランス、オランダの注目スタートアップ

10秒で歯が磨けるY型歯ブラシや半永久的に使えるスマート体温計がCESに登場

2022年02月10日 20時00分更新

再生紙を使ったシート型センサー「tapp」

 phygitags同様に、NFCタグを活用しているのがオランダのスタートアップtapp.online社の製品。再生紙で作られたシート内に、NFCタグや気温センサー、湿度センサー、振動センサーが内蔵されている。

 バッテリーもシート上のものが使われており、電気回路を含め微小のものでありホッチキスの針のようなものなので紙のリサイクルに出すこともできるという。CEOのNiels Postma氏はプラスチックなどでつくられた既存の環境センサーの25%をこうした地球環境に配慮した製品で置き換えていきたいそうだ。

tapp.online社のNiels Postma氏

温度センサー、湿度センサー、振動センサーの3種類のシート型センサーの展示

tappで表示されるセンサー情報の画面例

スタイリッシュなオランダ生まれの電動バイク「BREKR」

 今年のCESでは、スタートアップによる電動バイクの出展を何社もみかけたがその中でも最もスタイリッシュだと感じたのがBREKRの電動バイクだ。重量物であるバッテリーを中央の四角いタンク状に見える部分に配置している。デザイン性の高い電動バイクを発売することで人々が既存の内燃機関を使用した車両からシフトしていくことを促していきたいという。価格は4799ユーロからとなっている。アプリと連携して盗難防止や位置情報を調べることができる機能が初年度は無料、以降は毎月5.95ユーロで提供されている。

ビビットな中央のカラーバーはカスタマイズが可能。11色が用意されている

電動メーター周辺のデザインもシンプルにまとめられている

「LEVITA」の展示物が宙に浮いているショーケース

 最後にベルギー、リエージュ拠点のスタートアップ「LEVITA」の製品を紹介したい。展示物が宙に浮いているようにみえる展示装置。宙に浮いているような展示装置は他にも存在するが、この会社の製品は中にある展示物が上下に動いており、どのような仕組でこれを実現しているのかがわからない。創業者の二人は元マジシャンという経歴の持ち主だ。

 

45度に傾けたミラーを使っていそうに見えるが、どのようにして展示物が上下に動くギミックを実現しているのかが不思議な展示装置

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