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デスクトップPC並みの処理性能に驚き!

第11世代Core搭載で性能が大幅アップ! 新生クリエイターノート「DAIV 5N」のスゴさに迫る

2022年01月26日 11時00分更新

文● 周防克弥 編集●市川/ASCII
提供: マウスコンピューター

デスクトップPC並みの処理性能に驚き!

 続いては、Adobe Creative Cloudに含まれるPhotoshop、Photoshop Lightroom Classic、Premiere Proの使用感を確認してみた。Windows 11による不具合の情報は執筆時点では入ってきてないので利用に関してはとりあえず問題はないだろう。念のため、テスト時には最新バージョンにアップデートした状態で行なっている。

 まずは、デジタルカメラユーザー御用達の定番ソフトであるPhotoshop Lightroom Classic(バージョン11.0.1)から。今回は2400万画素のデジタルカメラで撮影した500枚のRAWデータをPSD 16bit形式とJPEG形式(最高画質)で書き出すのに要した時間を測定した。なお、書き出し時には一切の処理を加えず、読み込んだ状態のまま書き出している。

 書き出しにかかった時間はPSD 16bit形式で約6分10秒、JPEG(最高画質)で約5分30秒と、ほかのベンチマークテスト同様に第9世代や第10世代のハイエンドデスクトップと同等の処理速度が出ている。これだけの処理ができるならデスクトップの必要性は少なく、場所を問わずに本格的な作業ができそうだ。

CPUクロックは4.20GHz付近までの上昇が確認できた。CPU温度は高めだが、処理能力の低下は確認できるほどではない

変形処理(左)と色相変更(右)の様子。書き出し処理と同じく基本的にはCPUパワーで乗り切っている感じで、GPUはあくまでも補助的に動作しているようだ

 Photoshop(バージョン23.0.2)は、写真データだけでなくビットマップデータを扱うなら、まず最初に名前が上がる有名なソフトだ。デジタルカメラユーザーだけでなく、デザイナーやあらゆるクリエイティブ系ユーザーの多くは本ソフトを利用していることだろう。今回はPhotoshop Lightroom Classicで書き出した2400万画素のデジタルカメラで撮影したPSD 16bit形式のデータを開き、動作チェックを行なった。

 Photoshop Lightroom Classicもそうなのだが、PhotoshopではGPUの恩恵はそれほど高いわけではなく、基本的にはCPUがメインで処理している。しかし、一部のフィルターや処理、プレビュー表示ではGPUによって高速に処理がなされている。内蔵グラフィックオンリーのPCではプレビュー表示がワンテンポ遅れがちだが、ディスクリートGPU搭載のPCなら即座にプレビューが反映され、微妙な調整でも楽に作業ができる。

NVIDIA製GPUはPhotoshopの一部の機能でアクセラレーション効果が出る。焦点領域はその一つで、ピントの合っている部分をマスクする機能だ。タスクマネージャーを見ると、RTXの使用率はあまり上がってないが、処理速度はかなり速い

前ピンや後ピンのような効果を出すぼかしフィルターは、GPUによるプレビューのアクセラレーションが機能する。動作状況を見るとCPUがメインで動作しているようにみえるが、プレビュー反映はかなり速く作業性は高い

 最近は動画投稿も一般化してきているので動画編集ソフトも一般化しつつある。検証で使ったのは、入門用にも最適で、かつプロの使用率も高いソフトがPremiere Proだ。

 今回は2400万画素のデジタルカメラで撮影した約30秒のカットを複数つなげて約10分の動画を作成し、MP4形式での書き出しにかかる時間を測定した。4Kで撮影したカットからは4Kで書き出しを、フルHDで撮影したカットからはフルHDで書き出して測定。書き出しの設定はPremiere ProにプリセットされているYouTube用の設定で行ない、エフェクトなどは加えず、ただつないだままの状態で書き出している。

 測定した結果、4Kの書き出し時間は約2分15秒、フルHDの書き出しは約1分30秒とかなり速い時間で書き出せた。もはやノートPCはとは思えない速度で処理ができているのは驚きだ。

内蔵グラフィックやRTXのアクセラレーションが効果的に動作しているのが確認できる

エフェクト処理やトーンカーブによる明るさの変更をしながらプレビューを試みたが、動作はスムーズだ

 静止画編集を行なうPhotoshopやPhotoshop Lightroom Classicでは、CPUがメインで動作し、GPUは補助的な動作だった。だが、Premiere ProではGPUが効果的に機能していて、CPUとGPUがともに重要な要素になっているのが確認できる。CPUとGPU、そしてCPUの内蔵グラフィックまでも含めて3つがバランスよく動作し、総合的に性能が上がっていると感じた。

本格的なクリエイティブワークにオススメの1台

 ベンチマークテストの結果はもちろん、場所を問わずに本格的な作業をするなら、DAIV 5Nほど最適なノートPCはないだろう。新CPUに加え、高性能なGPUも搭載されているので、実際に触れてみて確実に進化していると感じた。先代の第10世代Coreプロセッサーを搭載したモデルも十分に高性能だったが、今回のCPUのバージョンアップによって実用性が向上しているのもポイント。デスクトップPCと同等の処理能力を持ち運べるのは、かなりのアドバンテージになるだろう。

 価格は23万780円だが、コストパフォーマンスは十分に高いだろう。これからクリエイティブワークを始めたいと思っている人や、場所を問わずに作業したいと考えている人、リモートワークのお供など、多くのユーザーにオススメでき、かつ満足してもらえるノートPCに仕上がっている。

(提供:マウスコンピューター)

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