ごきげんよう、アスキーのナベコです。早いもので2022年がスタートしてすでに半月以上経ちました。晴れがましい雰囲気の正月はあっという間に過ぎるものですね。今年も日常生活をしっかりこなしていかなくてはいけません。第一にエネルギーが必要ですので、まずはおいしいごはんをお腹一杯に食べたーい!……そろそろ“がっつき系”の味が恋しくなりませんか。
ファミリーマートが地域ごとの「がっつきメシ」を発売
「あなたと、コンビに、」でおなじみの街のコンビニエンスストア「ファミリーマート」では、正月気分を脱してがんばる人を鼓舞するように「がっつきメシ」を1月18日から各地域ごとに販売。「正月明けに食べたくなる」をテーマに開発した“がっつき"たくなるお弁当です。全国11地域(北海道/東北・新潟/北関東・埼玉・千葉/東京/神奈川/東海・中部/北陸/関西/中国・四国/九州/沖縄)で展開。
「がっつきメシ」は2021年9月に40周年を迎えたファミリーマートのチャレンジ企画「40のいいこと!?」企画の一環。「ワクワク働けるお店」をキーワードとして全国各地のストアスタッフからアイデアを募って商品化するチャレンジングな企画です。合計約1700案ものアイデアが出た中、各地域で選抜された“トップ of がっつき”な商品が勝ち上がってきています。従来の商品開発とは視点が異なるため常識破りな商品も誕生しており注目です。
記者個人としても本企画はかなり期待しています。ファミマさんというとお弁当がいろいろある中でも、特に「だしの旨味感じる!ロースかつ丼」や「3色そぼろ&チキン南蛮弁当」などかっこみたくなるボリューム系のお弁当に定評がありますから。
……では、18日から販売を開始した「がっつきメシ」がどういう内容かみていきましょう!
家系ラーメンを大胆にも丼ごはんに(神奈川地域)
【神奈川地域】
・商品名 :やみつき家系ラ~めし
・税込価格:550円
・販売地域:神奈川県(一部店舗を除く)
神奈川といえば横浜家系ラーメン発祥の地。なんと家系ラーメンを丼めしに仕立てた大胆な一品です。ごはんの上に2種のチャーシューとゆでたまご、ほうれん草、紅生姜と家系ラーメン定番の具材と、さらに欲張りなことに揚げ餃子をトッピング。家系ラーメンといえば鶏油(チーユ)を浮かべた豚骨醤油スープが特徴ですが、具材の下には鶏油入りの豚骨醤油ダレがかかっています。
楽しい見た目にワクワクしながら実食。蓋を開けると、紅生姜の香りがまっさきに立ちのぼり食欲を刺激してきます。チャーシューは、色が濃いほうはガツンとした味付けで、一方の色が薄いほうはネギが絡んださっぱりした味付け。2種あることによって変化をつけて飽きさせない仕組みなのでしょう。
ごはんにかかる豚骨醤油ダレは甘みが際立ったコッテリまろやかな味わい。タレの濃厚さをごはんが受け止めてくれます。おいしい~! 最初は、ラーメンをごはんものに仕立てるとどうなるか想像できませんでしたが、考えてみると家系はご飯と一緒にいただきますもんね。
ちなみに、具材の下には海苔が入っていました。家系ラーメンには海苔も欠かせませんからね。あれもこれもラーメンの要素が詰まっています。お楽しみは揚げ餃子。衣がザクッ。中には野菜がたっぷりで味付けはあっさりしているのでタレに絡めて食べるのがいいでしょう。
ひと口ごとに“家系ラーメンらしさ”を確認しながら食べ進められるユニークな内容。まるで遊園地のようなワクワク感が詰まった一杯でした。神奈川地域なので「よこはまコスモワールド」かな。
考案したスタッフさんの想いが詰まっている
「やみつき家系ラ~めし」を考案したのは、神奈川地域のファミリーマートで働くラーメン好きな(やっぱり!)ストアスタッフ。ご自身がラーメン店に通われている中でインスピレーションを得たそうです。原案だと、揚げ餃子ではなく焼き餃子だったそうですが、商品化の観点から“焼き”が難しく最終的に揚げ餃子に変更にしたとか。ですが、変えたところはそれくらいで、他の部分は最初のアイデアのままだそうですよ。ラーメン好きなスタッフさんの発想、素晴らしいですね。
今回の企画では、ファミリーマートの商品部が試作を作って、発案者であるスタッフさんが実際に食べて、納得いくまで味を作り込んで商品へ落とし込んだそうです。通常の開発より確認の回数が多く、商品部にとってはユニークなアイデアが出て楽しい反面、苦労も多かったそうです。アイデアが採用されたスタッフさんにとっては、自分の理想のお弁当を丁寧に再現してもらい、これほどやりがいあることはないでしょうね。
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