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現時点で世界一の性能を誇るNubia「REDMAGIC 6S Pro」はゲーマーなら検討すべき

2021年12月18日 12時00分更新

 最近のフラッグシップスマホは十分すぎるほどのパワーを備えていますが、どうせ買うなら最強の端末を選びたくなるのが人の性。ちょうど記事執筆時点で次世代プロセッサー「Snapdragon 8 Gen 1」が発表されましたが、記事執筆時点でAnTuTu Benchmarkでトップの座に君臨しているのが、ZTE傘下のNubiaから発売されたゲーミングスマホ「REDMAGIC 6S Pro」です。

「REDMAGIC 6S Pro」Ghost:9万9800円、Cyborg:7万9800円

上位モデルは4色に光るファンが
背面から透けて見えるスケルトン仕様

 「REDMAGIC 6S Pro」はOSに「RedMagic OS 4.0」(ベースはAndroid 11)、SoCに「Snapdragon 888+ 5G」を採用しています。

 本製品には、メモリー16GB(LPDDR5)+ストレージ256GB(UFS3.1)の「Ghost」(9万9900円)、メモリー12GB+ストレージ128GBの「Cyborg」(7万9900円)の2モデルが用意されており、Ghostは4色に光るファンが背面から透けて見えるスケルトン仕様となっています。

 REDMAGIC 5シリーズでは、トランスペアレント(透明)モデルが日本で発売されなかったので、スケルトン大好き人間としてはうれしいところです。

ターボファンを有効にすると、回転するとともにLEDライトが4色に点灯します。まるでゲーミングPCのようで燃える演出です

 メモリー、ストレージ、外観以外のスペックはすべて共通。ディスプレーは6.8型有機EL(2400×1080ドット、20:9、700cd/m²、DCI-P3カバー率100%、コントラスト比1000000:1、リフレッシュレート最大165Hz、タッチサンプリングレート最大720Hz)。

 カメラは広角(64MP、0.8μm、F1.79、78.3度)、超広角(8MP、1.12μm、F2.2、120度)、マクロ(2MP、1.75μm、F2.4、78度)、セルフィー(8MP、1.12μm、F2.0)という構成です。

 通信機能は5G、Wi-Fi 6(11ax)、Bluetooth 5.1をサポート。インターフェースはUSB 3.0 Type-Cと3.5mmコンボジャックを用意しています。

 本体サイズは77.19×169.86×9.8mm、重量は220g。5050mAhのバッテリーを内蔵しており、充電時間は65分と謳われています。

 GhostとCyborgの価格差は2万円。Cyborgでもメモリー12GB+ストレージ128GBという構成なので、ゲーミング用途に十分なスペックですが、空冷ファンの存在をアピールしたいなら、透けて見えるGhostを選びたいところです。

ディスプレーは6.8型有機EL。デフォルトの壁紙にはキャラクターが大きく描かれていますが、硬派な壁紙もあります。なお、背面には新たにスライド式トリガーが搭載されました

本体上部には3.5mmコンボジャック、本体下部にはUSB 3.0 Type-C、SIMカードトレイが配置されています

本体右側面にはショルダートリガー×2、電源ボタン、本体左側面にはGame Boost Modeスイッチ、ボリュームボタンが用意されています

パッケージには本体以外に、ソフトケース、ACアダプター、USB Type-Cケーブル、説明書類が同梱。なお今回借用したのはグローバル版です

ソフトケースはバンパータイプ。ちょっと隠れていますが、4色に光るLEDファンもバッチリ見えます

リフレッシュレートは最大165Hz

タッチサンプリングレートは最大720Hz

ショルダートリガーに加えて
スライド式トリガーを新搭載

 ゲーミングスマホと言えば定番の機能は「ショルダートリガー」です。もちろん「REDMAGIC 6S Pro」にもショルダートリガーが搭載されており、加えて背面にスライド式トリガーが採用されています。

 ショルダートリガーには、タップで1タップ、タップで再タップまで長押し、長押ししている間連続タップ、タップでふたつの位置を同時にタップ、タップしたときと離したときに異なる位置をタップ、マクロ……を登録可能。スライド式トリガーには、スライドで1タップ、スライドでふたつの位置を同時にタップ……を登録できます。

 トリガー設定に限らず、「REDMAGIC 6S Pro」は設定が完全に日本語化されていない部分もあります。しかし、トリガーに関しては操作すれば画面上に反映されるので、一通り試せばどのような機能か把握できるはずです。

 今回筆者は「PUBG MOBILE」で、左ショルダートリガーに「射撃」、右ショルダートリガーに「照準」、スライド式トリガーに「荷物開ける」と「伏せる」を登録してみました。左右ショルダートリガーには素早く、確実に操作したいアクションを、スライド式トリガーには緊急時に実行したいふたつのアクションを登録するのが便利だと思います。

左右の白い線から内側に短くスワイプすると「ゲームアシスタント」が表示されます。「Plugins」の「キーリンク」からはマクロを登録可能。トリガーに画面上の操作を割り当てるのは「Shoulder Triggers」です

これが「Shoulder Triggers」の設定画面。ゲームのキー操作設定を表示して、画面上のボタンに「L」、「R」、「M」などのアイコンを重ねていきます

ショルダーボタンはタッチ式ですが、振動によるフィードバックを設定できます

スライド式トリガーは出っ張ったりはしていませんが、摩擦感が異なるので手探りで位置をつかめます

AnTuTu Benchmarkのランキングトップを獲得

 「REDMAGIC 6S Pro」は前述のとおり「Qualcomm Snapdragon 888+ 5G」を搭載しています。非常に期待しつつ主要ベンチマークを実施したところ、「AnTuTu Benchmark V9」の総合スコアは863414、「Geekbench 5」のMulti-Core Scoreは3703、「3DMark」のWild Lifeは5895を記録しました。

 記事執筆時点のAnTuTu Benchmarkのランキングトップが「RedMagic 6」で、スコアが858734。つまり今回の計測結果はトップからスコアが4680ほどアップしたことになります。わずかな差ですが、それでもトップには変わりないので満足感は高いですね。

 なお、パフォーマンス設定は「バランス」、「ライズ」、「ビヨンド」、「インフィニティ」の4段階が用意されていますが、実は今回のAnTuTu Benchmarkの最高スコアは「バランス」設定時に記録されました。今回試した限りでは、無理に最高パフォーマンス設定を選択する必要はなさそうです。

「AnTuTu Benchmark V9」の総合スコアは863414、「Geekbench 5」のMulti-Core Scoreは3703、「3DMark」のWild Lifeは5895を記録しました

12月14日時点でのランキング。1位なのは変わらず

パフォーマンス設定は、要求に応じてCPU/GPUリソースを割り当てる「バランス」、GPUのクロック周波数を高める「ライズ」、CPUのクロック周波数を高める「ビヨンド」、最高パフォーマンスを発揮する「インフィニティ」の4段階が用意されています

 動作時の発熱については、AnTuTu Benchmark実行時に背面で36.9度、4K/60fps動画撮影時に40.8度を記録しました(室温21.7度で測定)。夏場に直射日光下でビデオ撮影した際に、どのぐらい発熱が高くなるかはわかりませんが、サーモグラフィーの画像を見てみると、右側面の排気口から熱風が出ていることが確認できます。空冷ファンには一定の効果はありそうです。

AnTuTu Benchmark実行後、90%に達したあとに背面で36.9度を記録

4K/60fps動画撮影時、1分後に32.2度、2分後に37.5度、3分後に38.3度、4分後に40.3度、5分後に40.8度の発熱を背面で記録

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