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ライトユーザーに最適! 防水防塵対応のお手頃5Gスマホ「OPPO A55s 5G」

2021年12月09日 12時00分更新

カメラの性能はスペック相応
超広角やマクロはなし

 OPPOは高性能なカメラを搭載する機種が多いのですが、OPPO A55s 5Gはそうでもありません。アウトカメラは広角(1300万画素/F2.2)+深度(約200万画素/F2.4)で、インカメラは約800万画素(F2.0)と、スペックは控えめです。

アウトカメラは広角+深度センサーのデュアルレンズ

 実際に撮影してみると、画質はスペック相当という印象。スマホの画面で見る分には気にならないのですが、風景や料理を撮った写真をパソコンに取り込んで大きなディスプレーで見ると、やや鮮やかに欠けるように感じられることもありました。

AIをオンにして風景を撮影した作例。色味はやや浅い印象

室内で料理を撮影。ナチュラルな色で写った

夜景モードで撮影。この価格のスマホで、この明るさで撮れたら上々

 望遠レンズは搭載していませんが、タップするだけで2倍、5倍のデジタルズームに切り替えられ、最大6倍で撮影できます。4倍を超えたあたりから画質劣化が目立ちます。

ズームを使わずに(1×)で撮影

デジタル2倍ズーム(2×)で撮影。ほとんど画質劣化は気にならない

デジタル5倍ズーム(5×)で撮影。画質はやや粗くなる

 インカメラはシングルレンズですが、「ポートレート」モードにすると背景をぼかすことができ、目を大きくしたり、顎をほっそりさせたりといった補正も可能。OPPOのスマホの中ではスペックは低めですが、画質は上々で、自撮りを存分に楽しみたい人は満足できそうです。

インカメラは手動で調整できるビューティー機能が便利

使いやすさが向上する便利な独自機能が充実

 OPPOのスマホは、Androidをベースとする「ColorOS」という独自OSを搭載しています。基本的な操作性が他社のAndroidスマホと大きく変わるわけではありませんが、便利な機能が追加されていることが特徴です。

 たとえば、ホーム画面の右端または左端から上方向にスワイプすると、アプリのアイコンが手元に集まる「アイコンプルダウンジェスチャー」という機能が搭載されています。片手での操作時に重宝します。

片手で持っている時でもアプリを起動しやすい「アイコンプルダウンジェスチャー」

 画面の右端には「スマートサイドバー」を表示可能。そこから「画面翻訳」を選択して、表示中のウェブページを丸ごと翻訳したり、他のアプリをフローティングで表示させるといったこともできます。

画面端に素早く表示できる「スマートサイドバー」

「スマートサイドバー」から「画面翻訳」を選択すると、Googleレンズが起動して、画面内のテキストを丸ごと翻訳できる

 スクリーンショットは3本の指でなぞって撮ることができ、3本の指で長押ししてからして指定した範囲だけのスクショを撮るといったこともできます。

 画面を自由にカスタマイズできることも利点。ダウンロードしたテーマに変更できるほか、アイコンの形や大きさ、通知パネルや「設定」画面の配色パターンなどを変更するなど、凝ったカスタマイズも楽しめます。

画面カスタマイズの自由度が高いことも魅力

パワーは物足りないが、スタミナは満足レベル

 SoCはSnapdragon 480 5G(最大2.0GHz/オクタコア)で、メモリーは4GBで、ストレージが64GB。5Gスマホの中では低めの、ライトユーザー向けの仕様です。基本アプリの操作には支障はありませんが、アプリによっては反応が鈍く感じることもありました。そもそも、パフォーマンスを重視するヘビーユーザー向けの製品ではありませんが、5Gスマホへの乗り換えを機に、ゲームや映像コンテンツを存分に楽しみたいと考えている人は、上位モデルを検討することをオススメします。

「Geekbench 5」というアプリでベンチマークを測定した結果。1世代前のミドルレンジ程度の性能は期待してよい

 内蔵バッテリーは4000mAh。5Gスマホとしては標準的な容量で、筆者の試用期間に1日で電池残量がピンチになることはなく、標準的な使い方であれば2日は余裕で持つ印象。フル充電してからYouTube動画を2時間再生したところ、10%しか減らなかったので、多少ヘビーに使う人でも心配ないでしょう。

満充電からYouTube動画を「高画質」に設定して2時間再生しても、90%の電池が残っていた

バッテリーの寿命を長くする機能も備えている

【まとめ】初めての5Gスマホとして検討の価値アリ

 OPPO A55s 5Gは、あくまでも5Gのエントリーモデルという位置づけですから、ヘビーユースには向きません。カメラの性能や画質にこだわる人も避けたほうが無難でしょう。ですが、実際に使ってみると、ストレスを感じるほど反応が鈍くなることはなく、3万円台で買えるのは、かなりオトク。4Gのエントリーモデルを使っている人はもちろん、4Gのミドルクラスモデルを使っていた人も乗り換えモデルとして検討してもいいでしょう。

「OPPO A55s 5G」の主なスペック
ディスプレー 6.5型液晶(20:9)
画面解像度 1080×2400
サイズ 約74.7×162.1×8.2mm
重量 約178g
CPU Snapdragon 480 5G(オクタコア)
内蔵メモリー 4GB
内蔵ストレージ 64GB
外部ストレージ microSDXC(最大1TB)
OS Android 11(ColorOS 11)
対応バンド 5G NR:n3/n28/n77/n78
LTE:1/2/3/4/5/7/8/18
/19/26/28/38/39/40/41/42
W-CDMA:1/2/4/5/6/8/19
4バンドGSM
無線LAN IEEE802.11ac
カメラ画素数 約1300万画素+約200万画素(深度)
イン:約800万画素
バッテリー容量 4000mAh
生体認証 ○(顔)
防水/防塵 ○/○(IPX8/IP6X)
USB端子 Type-C
イヤホン端子
カラバリ ブラック、グリーン
価格(SIMフリー版) 3万3800円
 

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