Radeon RX 6600 XTでも最高画質プレイはできる!?

最大128人戦闘の「Battlefield 2042」、AMD Radeon RX 6000シリーズ4機種での快適度をマップごとに検証してみた！

2021年12月14日 11時00分更新

フルHDであればRX 6600 XTでプレイ可能
高解像度で上位モデルの性能が光る結果

●マップ「アワーグラス」でのテスト

　まずは、アワーグラスでのテスト結果から見ていこう。このアワーグラスは、カタールの首都であるドーハを舞台にしたマップで、砂漠の中にそびえたつ高層ビルが特徴的だ。砂漠は見通しがいい半面、風が吹き付け紙くずなどが舞っており、それが描画負荷上昇の一因にもなっている。今回は、天候が晴の状態でテストを行なっているが、砂嵐に見舞われる場合もあり、その際の視認性はかなり悪化した状態になる。

　さて、その結果だが、1920×1080ドットであれば、RX 6600 XTでもMinimum（1％）が60fpsを上回るパフォーマンスを発揮。推奨動作環境がRX 6600 XTとされているのも納得の結果だ。その一方で、最上位のRX 6900 XTでもMinimum（1％）は100fps弱に留まり、下位のRX 6800 XTと比べてそれほど大きな差は生じていない。

　試しにノーマルプリセットに変更して同じテストを行なったみたが、それでもMinimum（1％）は110fps台までしか向上しなかったので、常時144fps以上を望むようなコアなプレイヤーは、もっと割り切った設定が必要になるだろう。また、2560×1440ドットでは、さすがにRX 6600 XTのMinimum（1％）は60fpsを割ってしまい、60fpsを維持できるGPUは、RX 6700 XT以上になる。

　さらに3840×2160ドットでは、RX 6800 XTでさえもMinimum（1％）が60fpsに届いておらず、唯一RX 6900 XTだけが、60fpsを上回るパフォーマンスを発揮。最上位モデルの意地を見せた格好だが、それでもRX 6900 XTとRX 6800 XTとの差は、平均フレームレートで8％、Minimum（1％）で7％ほどしかなく、それを大きいと受け取るかどうかは意見が分かれるところだろう。

●マップ「マニフェスト」でのテスト

　続いて、マニフェストでの結果に移ろう。このマニフェストは、シンガポールのブラニ島を舞台にしたマップで、港湾施設に多くのコンテナが置かれており、それが遮蔽物となって見通しがあまりよくない。また、路面は濡れており、その水たまりにオブジェクトが反射するため、描画負荷が高くなっている。

　さて、その結果だが、ここでは1920×1080ドットでも、RX 6600 XTはMinimum（1％）が60fpsに届かなかった。このマップで、RX 6600 XTを用いて快適にプレイするのであれば、プリセットを下げる必要があるだろう。また、RX 6900 XTやRX 6800 XTを見ても、アワーグラスではMinimum（1％）が100fps弱まで伸びていたのに対して、ここで80fps前後に留まっており、このマニフェストのほうがかなり“重い”マップと言えそうだ。

　それは解像度が上がるとより顕著となり、3840×2160ドットになると、すべてのGPUがMInimum（1％）で60fpsを切ってしまっている。さすがに、3840×2160ドットでプレイするのはかなり荷が重く、設定を下げる必要があるだろう。

●マップ「カレイドスコープ」でのテスト

　最後にカレイドスコープのマップでのフレームレートを見てみよう。このカレイドスコープは、韓国のソンドを舞台にしたマップで、高層ビルが立ち並ぶ都市で戦闘を繰り広げることになる。このマップでも、路面には水溜りがあり、そこにビルなどが反射し、描画負荷の増大につながっている。また、高層ビルが多く配置されているものの、見通しは効くほうで、飛び交うヘリコプターなども大きな負荷になっている。

　さて、その結果だが、全体的にアワーグラスより描画負荷は大きいが、マニフェストよりは軽めといった印象。1920×1080ドットでは、RX 6600 XTは再びMinimum（1％）が60fpsを超えており、快適なプレイを実現している。RX 6900 XTは、Minimum（1％）は90fps弱に留まっているが、平均フレームレートは120fpsを超えており、最上位モデルの面目を保っている。2560×1440ドットに解像度を高めると、RX 6600 XTは元よりRX 6700 XTもMinimum（1％）が60fpsに届いておらず、最高プリセットでプレイするには少々物足りない印象だ。

　もちろん、RX 6900 XTやRX 6800 XTであれば、2560×1440ドットでもMinimum（1％）は70fps以上を発揮しており、プレイに支障はまったくない。3840×2160ドットにもなるとさすがに描画負荷が大き過ぎるため、どのGPUもフレームレートは大きく低下する。しかし、その中でもRX 6900 XTだけはMinimum（1％）で60fpsをキープしているあたりは評価できるポイントと言えそうだ。