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クラウドが主役の本編と、ユフィが主役の追加エピソードを収録

4Kは91.8fps! PC版『FFVII REMAKE INTERGRADE』を「Ryzen 7 5700G」と「Radeon RX 6700 XT」で遊んでみた

2022年01月12日 11時00分更新

■ゲームタイトル:FINAL FANTASY VII REMAKE INTERGRADE
■開発元:スクウェア・エニックス
■販売元:スクウェア・エニックス
■価格情報:9878円
■公式サイト:https://www.jp.square-enix.com/ffviir_ig/

ユフィを主人公にした新規エピソード
「FF7R EPISODE INTERmission」を追加

 スクウェア・エニックスは、12月21日よりRPG『FINAL FANTASY VII REMAKE INTERGRADE』のPC版をリリースした。PC版の推奨環境は、CPUはAMD「Ryzen 3 3100」/インテル「Core i7-3770」以上、GPUはAMD「Radeon RX 5700」以上/NVIDIA「GeForce GTX 1080」以上、メモリーは12GB以上、空きストレージは100GB以上だ。Epic Games Storeで販売中。

 本作は、1997年に発売された『FINAL FANTASY VII』のリメイク作品『FINAL FANTASY VII REMAKE』本編に加え、ユフィを主人公にした新規エピソード『FF7R EPISODE INTERmission』を追加。また、武器、防具、アクセサリー、召喚マテリアなどをメインメニュー内の「PRESENT BOX」から受け取ることが可能だ。まずは、本作のストーリーやゲームシステムなどについてご紹介していこう。

PC版の『FINAL FANTASY VII REMAKE INTERGRADE』は4K(3840×2160ドット)、HDR、120fpsの高解像度、ハイダイナミックレンジ、ハイフレームレートで不朽の名作を楽しめる

クラウドを主人公とした本編に加えて
自称美少女忍者「ユフィ・キサラギ」の物語を楽しめる

 星から吸い上げた生命エネルギー「魔晄」を動力源とする「魔晄炉」。8基の魔晄炉を有する階層都市「ミッドガル」では、魔晄によって世界を掌握した超巨大企業「神羅カンパニー」と、星を守るために立ち上がった反神羅組織「アバランチ」が激突していた。

 主人公の元ソルジャー「クラウド」は、傭兵としてアバランチの「壱番魔晄炉爆破作戦」に参加。見事、その役割を果たして魔晄炉の爆破に貢献する。だが、魔晄炉爆破の余波は、一般住民が行き交う街にも及んでしまった。

クラウドは傭兵としてアバランチの壱番魔晄炉爆破作戦に参加する

 炎に包まれた街の中を、アバランチとの集合地点まで急ぐクラウドだが、その道中で死んだはずの宿敵の幻影と、花売りの美しい女性に出会う。女性から手渡された黄色の花の花言葉は「再会」。この言葉はクラウドの未来をどのように暗示しているのだろうか?

炎に包まれた街の中を急ぐクラウドの前に、宿敵の幻影が現われる

花売りの美しい女性から手渡された黄色の花の花言葉は「再会」。この言葉はなにを意味するのだろうか?

 クラウドが主役の本編と、ユフィの物語が楽しめる本作。FINAL FANTASY VII REMAKEの続編がリリースされる前に、FINAL FANTASY VII REMAKE INTERGRADEをプレイしておくといいかもしれない。

本編のほか、自称美少女忍者「ユフィ・キサラギ」の物語「FF7R EPISODE INTERmission」を楽しめる

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ゲームシステムはリアルタイムアクションRPG
バトルモードはアクションとシミュレーションをミックス

 本作のゲームシステムはリアルタイムアクションRPG。移動できる場所は地形や建物などで制限されているが、移動中に敵キャラクターなどは基本的に見えており、近づくと戦闘が始まる。

移動中に敵キャラクターなどは基本的に見えており、近づくと戦闘が始まる

 バトルモードは、アクションとシミュレーションをミックスしたようなシステムで、基本的にはリアルタイムに直接攻撃、ガード、回避、移動しつつ戦闘を進めていくが、「COMMAND」から「ABILITY」「MAGIC」「ITEM」を使用する際には、「バレットタイム」のように非常にゆっくりと時が進んでいく。その流れる時間が絶妙で、特に敵キャラクターが迫ってきたり、大技を繰り出そうとしているときは、瞬時の判断が必要となる。バトルが単純作業にならない絶妙のチューニングだ。

「COMMAND」から「ABILITY」「MAGIC」「ITEM」を使用する際には、「バレットタイム」のように非常にゆっくりと時が進んでいく

 またキャラクターによって特性が異なっており、状況によっては操作するキャラクターを切り替えたほうが圧倒的に戦闘を有利に進められる。常日頃から各キャラクターをまんべんなく操作しておくことをお勧めする。

例えば、バレットは遠距離攻撃が得意なキャラクターだ。高い位置の敵も離れた場所から仕留められる

 もちろん装備品はアップグレードが可能。「SP」(スキルポイント)を割り振ったり、おなじみの「マテリア」を装着することで、魔法が使えるようになったり、「召喚獣」を呼び出せるようになる。やりこみ要素もたっぷりと用意されているわけだ。

「召喚マテリア」をセットすると、炎の魔人「イフリート」などの召喚獣を呼び出せる。強敵を相手にする際には心強い味方だ

ゲームを中断するタイミングに悩まされるほど
キャラクターの造形、表情、仕草が魅力的!

 実際にFINAL FANTASY VII REMAKE INTERGRADEのPC版をプレイしてみた感想だが、とにかく4K、HDR、120fpsによる3Dグラフィックスが非常に美しい。そしてメインヒロインのティファ、エアリスだけでなく、ジェシーの造形、表情、仕草が実に小悪魔すぎる。ちょっとゲームを中断するタイミングに悩まされるほどだ。

メインヒロインのティファ、エアリスに劣らぬ魅力を振りまく、アバランチのメンバーであるジェシー。筆者がクラウドなら無報酬でなんでも引き受けてしまうこと必至だ

 フレームレート自体はPlayStation 5超えの90fps、120fpsに必ずしも設定する必要はないが、ライティング、質感、背景などをクオリティーアップした本作は、万難を排して4K、HDRでプレイすべき作品と断言できる。

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「Ryzen 7 5700G」&「Radeon RX 6700 XT」環境での快適度は?

 最後に、FINAL FANTASY VII REMAKE INTERGRADEがAMDのプラットフォームでどのぐらい快適に動作するのかチェックしてみよう。今回のテストに用意したCPUは、「Ryzen 7 5700G」(8コア/16スレッド、3.80~4.60GHz)、GPUは「Radeon RX 6700 XT」(12GB GDDR6)だ。

検証CPUは「Ryzen 7 5700G」を使用

GPUはミドルレンジクラスの「TUF-RX6700XT-O12G-GAMING」を使用

 グラフィック設定はデフォルトの状態から、「フレームレート」を「120fps」、「ダイナミックレンジ」を「HDR」に設定したうえで、フルHD(1920×1080ドット)、WQHD(2560×1440ドット)、4K(3840×2160ドット)解像度のそれぞれで平均、最小、最大フレームレートを「MSI Afterburner」で計測した。

グラフィック設定はデフォルトの状態から、「フレームレート」を「120fps」、「ダイナミックレンジ」を「HDR」に設定

フルHDとWQHDでフレームレートはほとんど変わらなかった

 今回は、8コア/16スレッドCPUのRyzen 7 5700Gと、ミドルレンジGPUのRadeon RX 6700 XTを組み合わせているが、平均フレームレートはフルHDで119.9fps、WQHDで119.9fps、4Kで91.8fpsとなった。フルHDとWQHDでフレームレートはほぼ上限の120fpsに張りついており、4Kの最小フレームレートも77.8fpsと60fpsを大きく超えている。今回のAMDプラットフォームであれば、4K解像度でFINAL FANTASY VII REMAKE INTERGRADEを快適にプレイできるといえよう。

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