左右別々に視差調整でき裸眼でも視認性は抜群!
VRデバイスに触れてきた人だと気になるのが、眼鏡を掛けて使えるのか、ちゃんと視聴できるのか、といった視認性だが、本機には視差調整機能が用意されている。
視差調整のあるVRデバイスというと、サムスンがかつて販売していた「Gear VR」を思い出す人もいるだろうが、Gear VRは1つのダイヤルで両目の調整を一度に行なっていた。しかし、これでは左右の視力に差がある人だと、快適な視認性を確保できなかった。
だが、VIVE Flowは左と右のレンズ部分を回して、左右別々に視差調整できる。筆者は裸眼の視力が0.01ないが、それでも調整した後は裸眼で快適に視認できた。これは、体感すると割と驚くレベルだ。
レンズは、偏光レンズとハーフミラーを組み合わせたパンケーキ型の新デザインを採用し、サイズと重量を大幅に改善したとしている。従来のレンズシステムは、焦点を合わせるのにどうしても距離が必要だったが、今回のレンズシステムを採用したことで、ここまでの小型化を実現している。
プロセッサーはQualcomm XRシリーズを搭載。プロセッサーの冷却は空冷で、ヒートパイプを伝わった熱をファンでに上部に逃がす仕組み。ファンの吸気は目元の方にもあるが、掛けている時には空気の流れは気にならないほど。人間工学に基づいた設計により、その換気はユーザーが涼しく快適に感じるとのこと。
目元を覆い没入感を高めるガスケットは、マグネットアタッチで取り外しも簡単。水や石鹸で手洗いできるので衛生面も安心だ。
折り畳みもでき、楽に持ち運べる
ヒンジ部分は2ヵ所可動。可動域は広めで、あらゆるサイズの頭にとても快適に着用できるとしている。また、折り畳みができ、コンパクトに持ち運べる。
音声はヒンジ部分にあるオープンイヤースピーカで楽しめる。このスピーカー音は、自分にははっきりと聞こえるが、小さい音ならば、隣の人にも聴こえないほどとのこと。
イヤホンジャックを備えていないため、有線のイヤホンは使えないが、Bluetooth接続には対応する。そのため、音漏れを気にする人はBluetoothイヤホンを併用するといいだろう。
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