独自の分析技術によって肌変化や個人に応じたケアを提供するAPEX
ポーラにおいて、テクノロジーとデータを活用した代表的な取り組みが、1989年からスタートしたパーソナライズスキンケア「APEX(アペックス)」である。
肌分析を行ったデータをもとに、個人に応じたケアを提供。未来の肌変化の予兆を捉えて、将来なりたい肌へのケアのための製品を提供していくサービスだ。
独自の分析技術によって、肌を動かしている動画から、肌深部の状態を分析することに成功。店頭でも簡便かつ高精度に分析する技術は業界初のサービスだ。14秒の動画から、170万個以上の特徴量を抽出し、AIを活用した推定式を用いて、表皮や真皮、皮下組織の各層の状態を分析。肌状態をもとに、表皮や真皮、皮下組織が、この先、きちんと機能を発揮できるかどうかを予測するという。
また、水分センサーや肌カメラによる撮影画像、プロファイリングデータなど、これまで蓄積してきた16歳以上の女性を対象にした約1910万件の肌に関するデータから得たノウハウを活用して、いまと近い未来に表れる肌状態をスコア化する。これから表れそうな肌状態を、目に見えない細胞レベルまで推測し、自覚していない肌トラブルの兆しや、要因も判定するという。分析結果は専用タブレットで確認でき、ケアすべき項目の要因までを細かく知ることができる。
「お客様それぞれのためのケアを、862万通りの肌に分類し、パーソナルに提案し、それを実現するエステメニューも1万5624通りを用意している」という。
また、約10年前から、気象と肌の関係についても研究。同年代や同地域の平均とも比較できるようにし、その結果を、毎年、美肌県グランプリとして発表。今年も11月に発表される予定だ。
このデータ分析を活用して、紫外線に関するデータをもとに、全国を152カ所に分類。またマイクロダストは613カ所に区分して、その地域を考慮した最適な化粧品を提供しているという。
「定期的に肌を確認し、その時点での肌状態や季節、環境、体調の変化に応じて、アイテムを見直し、お客様の習慣や好みなども考慮しながら、プランをアップデートする」という。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります